【 1. 原点は娘のため 】
私が手作り石けんや手作りコスメを始めたのは、かれこれもう20年以上前です。
長女を出産して離乳食を始めた頃
長女の耳の下に赤い肌荒れのようなものを見つけました。
そしてそれが徐々に顔、首、胸、腕へと広がっていきました。
皮膚科での診断はアトピー性皮膚炎
卵と牛乳の食事制限が始まりました。
今でこそアトピーという言葉は聞きなれており、「あ~そうなんだ。大変ですね・・・」なんて会話になるかもしれません。
しかし当時はまだアトピー性皮膚炎という病名がマスコミに出始めた頃
まだまだ名前すら知らないお母さん方がたくさんいらっしゃいました。
スイミングスクールでは、他の子にうつるからと離れた場所に一人座らされ、電車では知らないおばさんに「お母さんの食事が悪いんじゃない?」なんて言われることも・・・
かくいう私も病名は聞いたことがある程度で、いろんな媒体からその時代に手に入れられる情報を集めて勉強をはじめました。
*原因がよくわかっていないこと。
*ステロイド剤が主な治療法であること。
*食事制限をすること。
病院の先生から言われたことを数年間続けましたが、いっこうに良くなりません。
それどころか娘の皮膚は象の皮膚のように硬くなり、血がにじんで一晩中痒みでかきむしり眠れないようでした。
毎日ぬるワセリンで体中ベトベトになり、さらにステロイドも効かなくなってきました。
毎日毎晩体をかきむしる姿が痛々しく、そして私はそんな風に生んでしまった責任を感じていました。
できることは何でもしました。
どこかの温泉水が良いと聞けば取り寄せ、名水や海水、○○液、漢方薬・・・もう訳が分からなくなっていました。
その頃、夫は食品・医薬品・化粧品・サプリメント等を扱う会社に勤めていました。
夫の助言で、取り寄せていたいろんなものはすべて一旦辞めることにし、その代わりに添加物等を除いたシンプルな手作りのものを作ることにしました。
そこで始めたのは娘が使う石けん、ローションやクリーム、その他ボディーケア用品を手作りすること。
夫は無農薬の野菜を作り始めました。
また、娘の洋服、シーツなどもすべて肌触りの良いコットン素材のものに変えました。
次に続く
➤私が手作りにこだわる理由~2. 自然素材の心地よさ
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