みなさんもよく知っているアロエ
昔から「医者いらず」と言われ、庭に生える天然の化粧水、肌荒れや火傷・便秘などの民間薬として利用されてきました。
私も子供の頃、ちょっとした火傷をした時に、おばあちゃんが庭のアロエの皮をむき、葉肉を患部に貼りつけてくれたことを思い出します。
そんなアロエには傷んだ肌を治してなめらかにし、白くしっとりとした素肌を作ってくれる効果があります。
また、整腸作用や消化促進、便秘解消などの目的で食用にも利用されていますが、食べる場合は妊娠中の人など食べてはいけない場合があるので注意が必要です。
ここでは美肌効果についてお話します。
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【アロエエキスってなに?】
【アロエと美肌】
【アロエの効果的な使い方】
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アロエにはたくさんの種類がありますが、化粧品の原料として使われるのはアロエベラやキダチアロエなど10種類程度です。
そのアロエから抽出したエキスを濃縮し乾燥させたものがアロエエキスパウダー(粉末)です。
アロエエキスパウダー(粉末)はとても使いやすく、美肌効果も高いので、手作りコスメを作る場合にはぜひ手元に置いておきたい美肌成分のひとつです。
アロエの粉末にはアロエをそのまま粉末にしたものと、エキスを濃縮してから乾燥したものがあります。濃厚で水に溶けるので、つや肌流では濃縮乾燥粉末をおすすめしています。
アロエにはアロイン・アロエエモジン・アロエウルシン・アロミチン・アロエボランなどのアロエ特有の成分やサポニン・ムコ多糖類・ビタミンやアントラキノン系成分が含まれています。
これらの成分には皮膚の損傷治癒効果、さらに肌荒れ防止や保湿効果、消炎・抗菌効果などがあり、肌荒れを防止する目的で化粧水や乳液、クリーム、ファンデーションなどの化粧品に広く利用されています。
アロエには傷んだ肌を修復する作用があり、ひび割れややけど、日焼けなどのダメージを受けた肌にやさしく作用して元のお肌へと導いてくれます。日焼け後の熱くほてった肌につけるのもおすすめです。
また、メラニンの生成を抑えてくれるので、肌を透き通った白さに導いてくれます。紫外線吸収効果もあり日焼け止め化粧品にも配合されることもあります。
またアロエに含まれているムコ多糖類は水分保持力が高く、天然の保湿成分として保湿作用に優れています。
もう一つの特徴は他の保湿成分と組み合わせることで相乗効果が期待できるところです。
アロエにはヒアルロン酸の産生を促進させる効果があるといわれていますが、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分と組み合わせるとさらに保湿効果アップが期待できます。
1.自分で作るアロエ化粧水
手作り化粧水を作っている方は、ぜひアロエエキスパウダーを加えてみてください。精製水100mlに対し、アロエエキスパウダーを小さじ1/4程度加えるとアロエ化粧水ができあがります。(お手持ちのアロエエキスの商品により加える量は異なります。)
➤乾燥肌のためのアロエ入り化粧水の作り方
2.市販の化粧水に加えてパワーアップ
手作りコスメは冷蔵庫に保存しなくてはいけないので面倒・・・でもアロエは入れたい・・・という方は、市販の一般的な化粧水に、アロエエキスパウダーを加えましょう。お手持ちの化粧水に小さじ1/4程度加えると、濃厚なアロエ入り化粧水ができあがります。(アロエエキスの商品により加える量は異なります。)しかも市販の商品を利用することで、冷蔵庫で保存する必要もありません。なぜならメーカー商品は腐敗しないよう防腐剤等をきっちりと加えて製造してくれています。折角なので、利用させていただきましょう。
3.手作り乳液やクリーム、ジェルに加えましょう
手作りで乳液やクリーム、ジェルを作っている人は、ぜひアロエエキスパウダーを加えてみてください。精製水にアロエエキスパウダーを溶かしてから、いつもの手順で作るだけ。とっても簡単でしょ⁈
➤なめらか保湿!「乳液」の作り方
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4.アロエの葉肉を使ってアロエ風呂
庭にアロエがあるよっていう方にお勧めなのがアロエ風呂です。アロエの葉を1~2本切りとり、中の葉肉だけを取り出します。少し刻んでからお茶パックに入れてお湯の中に入れます。アロエの葉肉を軽くもむようにしながらゆっくりつかりましょう。
保湿成分たっぷりで肌をすべすべにしてくれるだけでなく血行も促進してくれます。
注)まれにアレルギー反応やかゆみが現れる場合があります。必ずパッチテストを行ってから使ってください。
➤お肌が変わる!美肌素材の基礎知識