コールドプロセス製法で石けんを手作りしていると、いろんな色をつけたくなりますよね。
私はもともとお肌によいオイルや素材を使った、シンプルでナチュラルな石けんを作っていました。
そのお肌によい素材を入れることで、結果として色がついた石けんができ上がるという感じでした。
しかし石けん教室で色のつけ方を聞かれるようになり、色のついた石けんを作るようになりました。
ここでは手作り石けんの色づけに使える材料をご紹介します。
せっかく手作りするのですから、天然素材やコスメ・食品に使われる材料を集めました。
天然の材料で色をつける場合、人工的な明るい色や多くの色を生み出すことはできません。
しかし天然素材から生み出される色は、何とも言えない温かでやさしい色が生み出されます。
いつもの石けんに色をつけるだけで作る楽しみも倍増します。
━━★☆ INDEX ★☆━━━
【オイルの色を生かそう】
【ハーブを使って色づけしよう】
【食品・スパイスを使って色づけしよう】
【クレイを使って色づけしよう】
【コスメ・食品用着色素材を使って色づけしよう】
━━★☆ ★☆━━━
石けん作りに使うオイルの色を利用して色づけをします。
オイルの色そのものを生かして生み出される色です。
【使い方】
基本材料のオイル(油)として使用します。使用するオイルや配合量により色あいが変わります。
【色づけができるオイルの例】
レッドパームオイル(オレンジ)
グレープシードオイル(淡いグリーン)
太白ごま油(淡いピンク)
ハーブはドライハーブを使用します。
色合いは人工のものとは違い淡い色になりますが、手作りらしいナチュラル感のある石けんができ上がります。
ハーブそのものを混ぜるだけでは色はほとんど出ないので、あらかじめハーブエキスを煮出しておき、精製水に代えて使用します。
ただし、ハーブエキスの効果・効能を大切にしたい場合は、ハーブエキスを抽出した液は型入れ前に入れることをおすすめします。大切なハーブの水溶性成分に苛性ソーダの影響をできるだけ与えないようにするためです。この場合、精製水とは別で用意することになるため作り方は下記をご参考にしてください。
➤手作り石けんにハーブを加える方法&おすすめのハーブ
【使い方】
耐熱容器にドライハーブを入れて熱湯を注ぎます。お湯の温度が下がったらハーブをこしてハーブエキスを作ります。基本材料の精製水に代えて使います。(色づけを目的とする場合)
【色づけができるハーブの例】
ネトルパウダー
カモミールパウダー
ローズヒップパウダー
食品やスパイスを利用して色をつける方法です。基本的にはパウダー状の食品やスパイスを使います。
少量で色が出やすく、加える量により色の濃淡を調節することができます。
ただし、入れすぎるとタオルに色が移る場合があります。
【使い方】
型入れの直前にお玉1杯分の石けん生地を別のボウルに取り分けます。そこに少量のパウダーを加えてよく混ぜます。元の生地に戻し、泡だて器でよく混ぜてから型に流し入れます。
【色づけができる食品・スパイスの例】
ターメリック
ココア
パプリカ
大麦若葉パウダー
インスタントコーヒー
抹茶
シナモン
クレイ(粘土)とは長い年月をかけてできた粘土層から掘り起こされ、乾燥・粉砕されたものです。
クレイにはたくさんの種類があるので、いろいろ試してみるのも楽しいでしょう。
ただしクレイ石けんは汚れ落ちがよく皮脂も吸着させることから、脂性肌や男性向けの石けんになります。乾燥肌の方にはおすすめできません。
【使い方】
型入れの直前にお玉1杯分の石けん生地を別のボウルに取り分けます。そこに少量のパウダーを加えてよく混ぜます。元の生地に戻し、泡だて器でよく混ぜてから型に流し入れます。
【色づけができるクレイ・その他の例】
レッド・イエロー・ピンククレイ
カオリン
モンモリオナイト
ガスール
炭パウダー
少量できれいな色が出るのでアート石けんなどを作る場合によく使用されます。
ただし、入れすぎるとタオルに色が移る場合があります。
【使い方】
型入れの直前にお玉1杯分の石けん生地を別のボウルに取り分けます。そこに少量のパウダーを加えてよく混ぜます。元の生地に戻し、泡だて器でよく混ぜてから型に流し入れます。
【コスメ・食品用着色素材】
コスメ用着色料
食品用着色料