エッセンシャルオイル(精油)は持ってますか?
好きな香りが1本あれば、もうアロマの世界へ一歩踏み入れてます!
「私、持ってません・・・」という方は、1本だけでいいのでまず買ってみてください。
初めてアロマに触れる方向けにアロマテラピーについてやエッセンシャルオイルの買い方などをわかりやすく解説します。
━━★☆ INDEX ★☆━━━
【アロマテラピーってなに】
【エッセンシャルオイル(精油)ってなに】
【さあエッセンシャルオイルを買いましょう】
【エッセンシャルオイルの抽出方法・抽出部位】
【エッセンシャルオイルの特徴・ノート】
【7つ注意事項を守りましょう】
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①アロマテラピーの意味
アロマテラピー = アロマ(香り)+ テラピー(療法)
「芳香療法」ともいわれてます。簡単に言うと、香りのある植物からとった天然の化合物(精油・エッセンシャルオイル)を使って、心身をリラックスさせたり美容や健康に役立てたりすることです。
②アロマテラピー?アロマセラピー?
アロマテラピー「aromatherapie]=フランス語読み
アロマセラピー「aromatherapy」=英語読み
だから・・・どちらも正解です。
エッセンシャルオイル(essential oil)=精油とは「植物の花・葉・枝・樹皮・樹脂・根・種子や果皮などから抽出された天然の物質」です。
精油の3つの特徴は
1:揮発性(蒸発する)がある
2:水に溶けにくい
3:油によく溶ける
この3つの特徴を覚えておけばOK!
エッセンシャルオイル(精油)は大量の植物からほんの少ししかとることができません。たとえばローズの精油を1滴抽出するのになんと50~60本ものローズの花が必要なんです。たった1滴ですよ!高価なのも納得ですね。
ちなみに、エッセンシャルオイルは油(オイル)だと思われがちですが、油ではなく有機化合物です。カマズレンやメントール、リモネン、カンファーなど・・・聞いたことありませんか。そういった有機化合物がたくさん集まってできたものが精油なのです。
①まずは直感で!
「えっ?直感でいいの?」なんて思われるかもしれませんね。でも人間の香りに対する直感ってすごいんですよ。命すら支えているといってもいいくらいです。
たとえば腐った食べ物を食べてはいけないと感じるのは・・・におい!
お料理中のガス漏れを危険と感じるのは・・・におい!
(あっ、ガスは本来無臭ですが、あえて嫌な臭いをつけてるんです。)
心地よい香りも同じ。今の自分の心身状態に一番必要な香りを自然に欲するともいわれてます。だから、まずは直感でこの香りが好き!と思ったものを選んでみてください。
まれに「よく眠れるって聞いたから」といって、好きじゃない香りを無理やり使っている人がいます。良い香りだと感じてこそ、心が安らいで眠れるようになります。エッセンシャルオイルの作用だけで買わないでください。
②香りのかぎかた
おっと、ビンから直接かぐのはNG!です。
ビンを鼻から少し離し、反対の手で仰ぐように香りの風を鼻に運んで香りをかぎます。または、ビンの蓋を鼻の近くで振り香りを鼻の周囲に広げて香りをかぎます。
鼻が一度に香りをかぎ分けられるのはせいぜい3~4種類くらいまでといわれています。それ以上かいでいると臭覚が疲れてしまい、香りを感じられなくなってしまうのです。そんな時はしばらく休憩してからまた始めましょう。
③エッセンシャルオイルを買う時の注意
1:100%天然のものを買いましょう。
2:極端に安価なものは避けましょう。
エッセンシャルオイル(精油)は「アロマオイル」とも呼ばれることもありますが、本来「アロマオイル」とはマッサージなどに使う植物油等に精油で香りをつけたものなどを指します。また、ポプリなどで使う人工的に作られた「ポプリオイル」を指すこともあるので注意して下さい。
④ブレンドしてみましょう
ブレンド、してみたくないですか?実はブレンドは意外とけっこう簡単なのです。
(まれに「なんだこりゃ・・・」っていうこともありますが…笑)
まずはチャレンジあるのみです。
【エッセンシャルオイルの特徴・ノート】を参考に相性の良い精油を合わせてみます。
まずは同じグループ同士を組み合わせましょう。慣れてきたら症状や悩みにあわせてブレンドしたり、手作りレシピに挑戦してみるのも楽しいですね。
➤お悩み別精油の選び方&使い方
注)女性の方は女性特有のリズムがあります。昨日まで大好きだった香りが今日は受けつけないということもあります。そんな時は決して無理をしないで下さい。別の種類の精油に変えてみたり、しばらくアロマと離れてみることも大切です。
①エッセンシャルオイルの抽出方法
ほとんどのエッセンシャルオイル(精油)は水蒸気蒸留法で抽出されていますが、エッセンシャルオイルの特性により有機溶剤抽出法や圧搾法でも抽出されています。
主な抽出方法は以下の5つです。
1:水蒸気蒸留法
2:有機溶剤抽出法
3:圧搾法
4;油脂吸着法
5:超臨界二酸化炭素ガスにより抽出方法
抽出方法は少し難しいですね。詳しく知りたい方は各抽出方法をクリックしてみて下さい。(準備中)
②精油の抽出部位
精油は植物の花や葉・枝・果皮など色々な部位から抽出されています。
おもしろいことに同じ植物からとられた精油でも部位により精油の名前が違うものがあります。代表的なものがビターオレンジ!
果皮から抽出されたものはビターオレンジ
ビターオレンジの花から抽出されたものはネロリ
そして葉や枝から抽出されたものはプチグレイン
それぞれ香りが違うので、おもしろいですね。
抽出部位 | 主な植物 |
花 | ローズ、カモミール、イランイラン、ネロリ、ジャスミンなど |
葉 | ティートリー、シナモン、ゲットウなど |
花と葉 | ラベンダー、メリッサ、セントジョーンズワートなど |
全草 | ローズマリー、ゼラニウム、ペパーミント、セージ、レモングラスなど |
葉と枝 | ユーカリ、プリグレイン、サイプレス、ヒバなど |
木 | ローズウッド、サンダルウッド、シダーウッドなど |
根 | ベチバー、ジンジャー、バレリアンなど |
樹脂 | ミルラ、フランキンセンス、ベンゾイン、バルサムなど |
果皮 | オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、ユズなど |
果実 | ジュニパー、ブラックペッパーなど |
種子 | フェンネル、カルダモン、ナツメグなど |
エッセンシャルオイル(精油)の分類方法は2つあり、特に「香りの特徴による分類」方法はビギナーさんがブレンドするときの参考になります。
「香りの特徴による分類(下表①)」を参考に、
1:同じグループ同士
2:上下の隣り合うグループ同士
ブレンドすると相性が良いといわれています。
(下の表で、一番上のグループは一番下のグループと相性が良いということになります。)
①香りの特徴による分類
香りの特徴 | 主な植物 |
フローラル系 | ローズ、ジャスミン、ラベンダー、カモミール、ネロリ、ゼラニウムなど |
柑 橘 系 | オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、ユズ、ライムなど |
ハ ー ブ 系 | ローズマリー、ペパーミント、クラリセージ、マジョラム、フェンネル、バジルなど |
樹 木 系 | ティートリー、サイプレス、ユーカリ、ジュニパー、ローズウッド、ヒノキ、ヒバなど |
スパイス系 | ジンジャー、ブラックペッパー、シナモン、バニラなど |
樹 脂 系 | ミルラ、フランキンセンス、ベンゾイン、カンファーなど |
オリエンタル系 | パチュリ、ベチバー、サンダルウッド、イランイランなど |
②ノート(揮発性)の違いによる分類
ノート | 特徴 |
トップノート(Top note) | ブレンドした時にまず最初に立ち上がり感じる香り。 揮発性が高く、香りが長くは続かない。 柑橘系、ハーブ系などに多い。 |
ミドルノート(Middle note) | トップノートのあとから感じる香り。 揮発性は中程度で、ブレンドした場合には全体の中心となる香りで長時間香る。 フローラル系、スパイス系、ハーブ系に多い。 |
ベースノート(Base note) | ミドルノートとともにほのかに香り、ミドルノートのあとも残り香として長時間香る。 揮発性が低く、ブレンドした場合他の香りの持続性を高める役割もあります。 樹脂系、オリエンタル系に多い。 |
エッセンシャルオイル(精油)は薬ではありません。決して治療目的では使用しないで下さい。
正しい知識を持って、正しい使用方法を守って使いましょう。
①エッセンシャルオイルの原液は直接肌に使用しないこと
エッセンシャルオイルの中には原液を直接肌に使用することができるものもありますが、原則として肌に使用する場合はすべて薄めて使用して下さい。目安としては1%以下となります。1滴のエッセンシャルオイルが0.05mlとすると、5mlのベースオイルに対して1滴の割合となります。ただし使用する人や体調・肌の状態などに合わせてもっと薄めて使用することをお勧めします。万一誤って肌に原液がついた時はすぐに水で洗い流し石けん等できれいに洗い流して下さい。
②エッセンシャルオイルは絶対に飲まないこと。また点眼しないこと
エッセンシャルオイルは絶対に飲んだり点眼したりしないで下さい。エッセンシャルオイルは有機化合物が集まってできたものです。中には毒性のあるものもありますので大変危険です。万一誤って飲んでしまった場合は速やかに医師の診察を受けて下さい。その場合飲んでしまったエッセンシャルオイルを持参すると診断に役立つでしょう。目に入ってしまった場合もすぐに水で洗い流し、速やかに医師の診察を受けて下さい。
③パッチテストを行ってから使用すること
初めて使用する精油は必ずパッチテストを行ってから使用して下さい。パッチテストの方法は、1%以下に薄めたマッサージオイル(ベースオイルに精油を1%以下で薄めたもの)を腕の内側に少量塗り24時間そのままにしておきます。肌に異常がないことを確認してから使用して下さい。万一パッチテストの間にかゆみなどの異常が出た場合は、すぐに水で洗い流し石けん等できれいに落として下さい。異常のあった精油は使用しないで下さい。
④火気に注意し、保存場所・保存方法などに気をつけること
エッセンシャルオイルには引火性があります。台所などで使用する場合は火気に注意して下さい。
エッセンシャルオイルは日光・酸素・湿度などを嫌います。保存する時は遮光ビンの蓋をしっかりと閉め直射日光や高温多湿の場所を避け、冷暗所に保存して下さい。
保存期間の目安は約1年ですが、柑橘系のエッセンシャルオイルは劣化が早く、約半年を目安にして下さい。また、香りをかいでみていつもの香りではないと感じた場合は使用しないで下さい。
⑤光毒性のあるエッセンシャルオイルに注意すること
エッセンシャルオイルの中には光毒性のある成分を含む精油もあります。光毒性(光感作)とはエッセンシャルオイルを皮膚に塗った状態で紫外線にあたると皮膚に炎症を起こすことをいいます。光毒性のある成分の代表的なものとしてベルガプテン・ベルガモチンなどがあり、ベルガモットやグレープフルーツ・レモン・ライムなどの柑橘系のエッセンシャルオイルに含まれています。このようなエッセンシャルオイルを皮膚に使用するときは、使用後に紫外線を浴びないようにして下さい。
⑥100%天然の安全な精油を使用すること
エッセンシャルオイルを使用する場合は、必ず100%天然のものを使用し、合成のポプリ用オイルや、極端に安価なものは使用しないようにして下さい。
⑦乳幼児やお年寄り、妊婦の方や既往症のある方は特に注意すること
乳幼児・・・室内での芳香のみにして下さい。
子供・お年寄り・・・正しい使用方法を守れば大人と同じでよいのですが、エッセンシャルオイルの濃度は半分以下に薄めて使用して下さい。
妊婦・・・妊娠時は心身ともに大変デリケートです。妊娠時に使用できない精油もあります。室内での芳香以外を実施されるときは充分注意が必要ですので、専門医にご相談下さい。
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