手作り石けんの中にハーブを混ぜ込むと、それだけで斑入りのかわいい石けんができあがります。
混ぜ込むハーブによって色や模様が変わるので、遊び心満載の石けんに!
しかも、ハーブのエキスを抽出して入れると、肌荒れやニキビ、トラブル肌などに効果的な石けんができあがります。
コールドプロセス製法で作る石けんにハーブの葉を加える場合はドライハーブを使ってください。また、できあがった石けんにハーブの香りは残らないため、香りをつけたい時はエッセンシャルオイル(精油)を加えてください。
➤手作り石けんに香りをつける方法とおすすめのエッセンシャルオイル
【 Ⅰ:ドライハーブをそのまま入れる 】
ドライハーブを石けん生地にそのまま混ぜ込みます。
≪ ハーブの入れ方 ≫
ドライハーブ : 石けん生地500gに対してティースプーン2杯程度
石けん生地を型に流し込む直前にドライハーブを加えてよく混ぜます。
ローズヒップなどは細かく砕いておきます。カモミールはなるべく花の部分を使いましょう。
【 Ⅱ:ハーブの成分を精製水で抽出して入れる 】
ハーブの水溶性成分を抽出し、そのハーブエキス(ハーブティー)を加える方法です。
加えるハーブにより、抗炎症や抗菌、美白、デオドラントなどの効果があります。
使用する水は、必ず精製水を使いましょう。
≪ 注意 ≫
たとえば精製水100gを石けんに使う場合
ハーブエキス用50gと苛性ソーダ水溶液用50gとに分けます。
ハーブエキスを作るには50gより多めに精製水を沸かし、ドライハーブに入れて抽出するので、倍量の100gの精製水を沸かしましょう。
≪ ハーブの加え方 ≫
①ハーブエキスを作る(ハーブエキス50gを作る場合)
耐熱容器にドライハーブをティースプーン2~3杯入れ、沸かした精製水100gを注いでハーブエキスを作ります。
湯が冷めたらハーブをこしてハーブエキス50gを量っておきます。
しぼったハーブの花や葉なども加える場合は残しておきましょう。
②ハーブエキスを加える
石けん生地が少し重くなってきたらハーブエキスを少しずつ加えよく混ぜます。
③ハーブの花や葉を加える
しぼったハーブの花や葉は、型入れの直前に生地に混ぜ込みます。
【 Ⅲ:ハーブをオイルに漬け込んで入れる 】
使用するオイルにハーブを漬け込んでおき、ハーブの脂溶性成分を抽出しておきます。(ハーブオイル、浸出油)
花や葉を使うときはそのままで、種子・実・根など硬いハーブを使用するときは細かく砕いてから漬け込む方が成分が浸出しやすくなります。
≪ ハーブの加え方 ≫
①フタつきの容器に石けん作りに使用するオイルを入れ、その中にハーブを加えて1週間~1か月置いておく。時々混ぜてください。
②ハーブエキスが抽出されたら、ハーブをこしてハーブオイルを準備しておきます。
③ハーブオイルを使って通常の手順で石けんを作ります。
④ハーブの花や葉などを加えたい場合は、【 Ⅰ:ドライハーブをそのまま入れる 】の手順で新しいハーブを加えてください。
コールドプロセス製法で作る石けんに向いているハーブとその効能をご紹介します。
ここにあるハーブ以外にも使用できるものもありますので、いろいろと試しながら楽しんで作ってもらえるとうれしいです♪
ハーブ | 効果・効能 |
ラベンダー | 肌荒れ、日焼け、殺菌、皮脂バランス、ニキビ肌 |
カモミール | 肌荒れ、美白、乾燥、かゆみ、抗炎症、ニキビ肌 |
マリーゴールド | 収れん、抗菌、抗炎症 |
ローズ | 収れん、肌荒れ、老化肌 |
ローズマリー | 肌荒れ、収れん、脂性肌、ニキビ肌、髪や頭皮 |
ローズヒップ | 収れん、老化肌 |
ペパーミント | ニキビ肌、デオドラント、日焼け、かゆみ |
ネトル | 収れん、フケや頭皮 |
*ローズヒップは細かくひいてあるものを使ってください。
*ハーブを加える場合、ラベンダーやローズ、ペパーミントなどは苛性ソーダのアルカリに負けて黒色に変化してしまいますのでご注意を。
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