「美容オイル」として一大ブームを巻き起こしたローズヒップオイル
今でも根強い人気があります。
ローズヒップオイルは野生のバラの一種であるローズヒップの種子を圧搾してとります。まず実を低温で乾燥させてから砕き、そして種子を分離し、圧搾します。低温で乾燥させるのは、品質を低下させないためです。
ローズヒップオイルは少し赤みがかった黄色で、この赤い色はオイル中にカロチノイドがあるからです。
美容オイルとして有名になっただけあって、お肌にハリ・つや・うるおいを与えてくれます。
とてもデリケートなオイルなので、保存方法には気をつけたいオイルです。
ではお肌にどんな効果を与えてくれるのか順にみていきましょう。
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【ローズヒップオイルの特徴】
【ローズヒップオイルと美肌】
【ローズヒップオイルの効果的な使い方】
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オイルの構成脂肪酸はリノール酸、α-リノレン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などからなり、必須脂肪酸であるリノール酸44%、α-リノレン酸36%と、この2種類が多いのが特徴です。
リノール酸が多いと酸化しやすいオイルになるため、ローズヒップオイルは非常にデリケートな酸化しやすいオイルです。
またオイルが少し赤みがかっているのは、カロチノイドが含まれているからです。
カロチノイドは、動植物に広く存在する黄色または赤色の天然色素で、植物ではニンジンやトマトなどに、動物ではエビ・カニの殻などに含まれています。
ローズヒップオイルの特徴は何といってもリノール酸とα-リノレン酸です。
この2つの成分がお肌にハリとつや、潤い、きめ細かさを与えてくれます。
■ リノール酸
角質細胞間脂質の主成分であるセラミドを構成する成分で、お肌の乾燥や老化を防ぎ、お肌を柔軟にしてくれます。また、血管内でコレステロールが溜まるのを防いでくれるので、血流もよくなります。血流がよくなると、お肌に栄養がたっぷり届けられ、お肌の新陳代謝がよくなります。
■ α-リノレン酸
α-リノレン酸は体内に吸収されると、DHAやEPAに変わり、血流をよくしてくれます。血流がよくなると、お肌の新陳代謝がよくなり、ターンオーバーも正常に働くようになります。また、乾燥肌やトラブル肌の不調を整え、傷あとの修復にも効果的です。さらにメラニンの合成やチロシナーゼの活性も抑制してくれるので、日焼け後の色素沈着を抑制してくれる効果があります。
■ カロチノイド
カロチノイドは天然色素ですが、もちろんお肌への効果もあります。紫外線を防ぎ、お肌を柔軟にしてくれます。さらに、皮脂代謝を正常に調節してくれます。
♪ローズヒップオイルにはビタミンCが含まれている???♪
↓
答えは「NO!」です。
ビタミンCがたくさん含まれているのは、ローズヒップの果実の部分です。ビタミンCは水溶性なのでオイルの中には入っていません。
なので、ローズヒップオイルは美白オイルではありません。
詳しくは☟へ
➤ローズヒップオイルは本当に美白オイルなの???
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1.美容オイルとして
一番のおすすめは美容オイルとしてお肌に直接原液をつけましょう。たくさんつける必要はありません。スポイトで2~3滴手のひらに落とし、顔になじませるように薄くのばしてください。お休み前がGOOD!翌朝のお肌がかわります。
2.マッサージオイルとして
ボディ用、フェイス用どちらもOKです。ボディ用の場合は、ホホバオイルやスィートアーモンドオイルなどと混ぜて使用してもいいでしょう。
➤お風呂で簡単エステ「マッサージオイル」の作り方
3.ヘアオイルとして
傷んだ髪につやと潤いを与えてくれます。シャンプー前に使用する場合は、頭皮にしっかりとマッサージするようにすり込みましょう。シャンプー後の場合は少量を髪と頭皮に優しくすり込みましょう。
4.日焼け後のお手入れに
ローズヒップオイルには日焼け後の色素沈着を抑制してくれる作用があります。シミにならないようにするために、日焼け後のお肌に原液を薄くのばしましょう。
5.手作り乳液やクリーム、パックに
手作りコスメの中でも、オイルを使う乳液、クリーム、リップなどにぜひ使ってみてください。トラブル肌用として使うこともできます。またクレイに少量混ぜてフェイスパックもGOOD!翌朝しっとりつるつるに!
➤きれいな素肌のための手作りコスメの作り方
6.手作り石けんに
ローズヒップオイルは酸化しやすく、また高価なオイルです。手作り石けんに使用する場合は、他の主要オイルに少量置き換える程度での使用をおすすめします。
【購入時の注意事項】
ローズヒップオイルは非常にデリケートで酸化しやすいオイルです。少量ずつ購入し、開封後は冷蔵庫に保存し、早い目に使いましょう。また、オイルは酸化すると酸化臭がします。少しでもいやなにおいがしたら、使わないようにしてください。
注)自然素材や天然素材を使用するといってもすべての方に安全であるとは限りません。ご使用前には必ずパッチテストを行って下さい。