はるか昔から食事、医療、美容に使われてきたオリーブオイルは、今では世界中で愛されている代表的なオイルとなっています。
地中海地方原産のオイルですが、今は国産のオリーブオイルも人気となっています。
オリーブオイルといえばマルセイユ石けんを思い浮かべる人も多いかとは思いますが、美肌のために良い成分がたっぷりと含まれています。
普段のお手入れにぜひオリーブオイルを使ってみてください。
━━★☆ INDEX ★☆━━━
【オリーブオイルの抽出方法とグレード】
【オリーブオイルの特徴】
【オリーブオイルと美肌】
【オリーブオイルの効果的な使い方】
━━★☆ ★☆━━━
【 オリーブオイルの抽出方法 】
オリーブオイルはオリーブの果実の果肉から抽出されます。
①収穫した果実をしずかに押しつぶし種を取り除きます。
②果肉を圧搾して果汁をしぼる。
③しぼった果汁を遠心分離機にかけ、オイルと水に分ける。
ここで採られたオイルがバージンオリーブオイル。
【 オリーブオイルのグレード 】
オリーブオイルには上のグレードから、バージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、ポマスオリーブオイルの3種類があります。
最近ではピュアオリーブオイルという名で売られているものもあります。
①バージンオリーブオイル
バージンオリーブオイルとはオリーブの果実を搾って、ろ過をしただけの一番搾りのオリーブオイルです。
バージンオリーブオイルは検査や酸度によって4つのグレードに分けられます。(上記の表参照)日本では一番上のグレードである「エキストラバージンオリーブオイル」がよく販売されており、酸度が0.8%以下で最高級のオリーブオイルです。
②精製オリーブオイル
精製オリーブオイルは、バージンオリーブオイルの中のランパンテなどのグレードの低いオイルを精製(脱酸・脱臭・脱色)したもの。
③ピュアオリーブオイル
精製オリーブオイルにバージンオリーブオイルを混ぜたもの。単にオリーブオイルとだけ表示されているものもある。
④ポマスオリーブオイル
バージンオリーブオイルの搾りかすに残っているオイルを、溶剤を用いて抽出したもの。
オイルを構成している脂肪酸のうち平均82%がオレイン酸。その他リノール酸、パルミチン酸となっています。
オレイン酸が非常に多く含まれるため、酸化しにくい安定したオイルになります。
主な不けん化物として、スクワレン、ステロール、ポリフェノール、トコフェロール、クロロフィルなどが含まれています。
オリーブオイルにたくさん含まれているオレイン酸ですが、このオレイン酸は皮脂に含まれる脂肪酸の約20%を占めています。
オレイン酸は肌の乾燥を防ぐ大切な保湿成分なので、乾燥肌の人はこのオレイン酸を多く含むオイルを使用するとよいでしょう。
オリーブオイルには、たくさんの肌に良い生理活性成分が含まれています。
特にスクワレンは、人の皮脂の中にも含まれている保湿成分です。
そのスクワレンがオリーブオイルにはオイル全体の約1%も含んでいるため、乾燥肌の人には超おすすめのオイルといえます。
スクワレン | 保湿、柔軟 |
ステロール | 保湿、つや |
トコフェロール(ビタミンE) | 抗酸化、血行促進、くすみ改善 |
ポリフェノール | 抗酸化、抗炎症、血行促進 |
クロロフィル | 抗酸化、天然色素 |
フラボノイド | 抗酸化 |
テルペノイド | 抗酸化 |
♪オリーブオイルの選び方♪
たくさんの種類があるオリーブオイル
その中でどんなオイルを買えばいいの?
目安となるポイントは?
↓
↓
↓
お肌に使うならエキストラバージンオリーブオイル、
または美容専用のオリーブオイル。
EXVオリーブオイルの色は黄色から緑色ですが、
できれば緑の濃いオイルを選んでね。
その濃いグリーンの色は
天然のフラボノイド、テルペノイドなどがたくさん含まれている証拠♪
|
1.手作り石けんの材料として
オリーブオイルといえばマルセイユ石けん!
ぜひエキストラバージンオリーブオイルで石けんを作ってみてください。
マルセイユ石けんの泡は、やさしくまろやかで、ずっと触っていたくなるような心地よさを与えてくれます。
もちろん洗い心地は、洗顔後の化粧水を忘れてしまうくらい、しっとりつやつやです。
➤最高の贅沢!「マルセイユ石けん」の作り方
2.クレンジングオイルとして
オリーブオイルでナチュラルクレンジング♪
クレンジング剤はお肌にとても大きな影響を与えます。
肌荒れで悩んでいた人が、化粧水や乳液を変えても治らなかったのに、クレンジング剤を変えると治ったという人も・・・
オリーブオイルはオレイン酸が多く、また天然の保湿成分であるスクワレンが含まれているので、ぜひ乾燥肌の人はオリーブオイルでクレンジングしてみてください。
詳しくは ↓
➤くせになるナチュラルクレンジング
3.マッサージオイルとして
お肌の保湿成分がたっぷり含まれているオリーブオイル
ぜひマッサージオイルとして使ってみてください。
顔、足、腕、お腹などのマッサージに使いましょう。
マッサージの範囲が広い時は、ホホバオイルなどと混ぜると滑りがよくなり、マッサージがしやすくなります。
マッサージの後は、たっぷりのやさしい泡で洗い流して下さい。
マッサージの方法など詳しいことは ↓
➤お風呂で簡単エステ「マッサージオイル」の作り方
4.手作りコスメの材料として
手作りコスメとしてもオリーブオイルはとても使いやすく、お肌に効果的な美肌成分がたくさん含まれています。
とくに乾燥肌には、オレイン酸が多く含まれていて、保湿成分である天然のスクワレンも含まれているため、美容オイルや乳液、ヘアオイルなどにおすすめ♪
➤きれいな素肌のための手作りコスメの作り方
注)自然素材や天然素材を使用するといってもすべての方に安全であるとは限りません。ご使用前には必ずパッチテストを行って下さい。