セラミド~最強の潤い成分

 

 
 
 
赤ちゃんのお肌、もちもちぷるっぷる!それはお肌の角層にセラミドがたくさんたくさん含まれているからです。
 
でも年を重ねると、潤いがなくなってカサカサしたり、トラブルが生じたりとお悩み肌へと変わっていきます。
 
お肌の潤いを保ち、キメ・はりを与え、水分油分の調節などの大切な働きをしているのがセラミドです。
 
セラミドをしっかりとおぎなって潤いのあるぷるぷるのお肌になりましょう。
 
 
━━★☆ INDEX ★☆━━━
【セラミドの構造のひみつ】
【セラミドが減るとどうなるの?】
【セラミドはどうして失われるの?】
【セラミドは最強の美肌成分】
【超簡単!セラミドを効果的に補う方法】
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セラミドの構造のひみつ


人の体は厚さわずか0.02mmの表皮に覆われています。肌は外から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層でできています。その表皮の一番外側にある角層(角質層)の中にセラミドは存在します。
 
 
 

 
 
 
角層の中には角質細胞が並んでおり、セラミドはその細胞の隙間を埋めている細胞間脂質の約50%を占める主要成分です。細胞と細胞の間を隙間なくびったりと埋めて、水分の蒸発を防いでいます。これを建物にたとえると、角質細胞はブロックで、細胞間脂質はセメントといえます。
 
 
 

 
 
 
肌の角層はごく薄い膜の上に、水の層とセラミドの層がミルフィーユのように多層構造「ラメラ構造」を作っています。この層が10層以上あるお肌が健康な状態といえます。
 
セラミドは脂質なのですが、本来相性の悪いはずの水ともとてもなじみやすい変わった特徴を持っています。簡単に言うと、右手で水分をつかみ、左手で脂質(油分)をつかめるとても器用な性格をしているのです。
 
このセラミドのラメラ構造がきれいに整っていると、キメ細かで潤いのあるお肌が保てるのです。ラメラ構造の中にしっかりと挟まれた水分は、たとえ外気が乾燥したとしても蒸発せず、お肌の潤いをキープすることができます。さらにこの独特な構造がバリア機能の役目も果たしてくれます。

 
 
 

セラミドが減るとどうなるの?

 
 
水分をミルフィーユのような層「ラメラ構造」で挟み込むセラミドは、数ある保湿成分の中でも水分保持力が非常に高く、健康な肌には欠かせない潤い成分です。
 
セラミドが十分にあり、「ラメラ構造」がしっかりできている肌は、内側からの水分蒸発を防ぎ、潤いのあるぷるんぷるんの肌を作ります。
 
乾燥から肌を守り、皮脂の分泌量を調節し、しわのない弾力のある肌をキープしてくれます。
 
 
さらにセラミドは強力なセラミドバリアを作ります。セラミドのバリア機能は、外から入ってくるアレルゲンやウイルス、その他の刺激から肌をしっかりと守ってくれます。
 
 

 
 
セラミドが減少してくると、建物でいうセメントが不足するため、ブロックがぐらつき、はがれたり壊れたりします。
 
これが肌では、水分を保持できなくなり、お肌がかさかさになってしまう状態です。この乾燥状態が進むと、皮脂の分泌量が増え、脂性肌へと移行する場合も多いのです。
 
 
またセラミドの減少によりバリア機能が働かなくなり、外からのアレルゲンやウイルス、その他の刺激から肌を守ることができなくなります。
 
アトピー性皮膚炎の場合、このセラミド層の崩壊が問題となっています。
 
 

 
 
バリア機能 : 角質層から水分が蒸発するのを防いだり、外部からのアレルゲンや刺激物質の侵入を防いだりする機能のこと。

 
 
 

セラミドはどうして失われるの?

 
 

 
 
肌の潤いをキープしてくれるセラミドですが、残念ながら年を重ねるごとに減っていってしまいます。
 
その原因は様々ですが、主として加齢と洗いすぎ!特に日常生活で最もセラミドが減少するのはクレンジングと洗顔です。
 
 
1.加齢
 
赤ちゃんの肌はぷるぷるもちもちしていて、ついつい触れたくなってしまいますよね。それは肌の角層にセラミドがたくさんたくさん含まれているからです。
 
でも年を重ねるにつれ、セラミドはどんどん減少してしまいます。50代でのセラミドの量は、赤ちゃんの時の約半分になってしまいます。
 
年齢を重ねると肌の潤いやハリがなくなるのはセラミドの減少が大きな原因の一つといえます。
 
 
2.クレンジング&洗顔
 
肌のセラミドを減少させる大きな原因はクレンジングと洗顔です。
 
日常生活で行っている「洗う」ということにより、セラミドは肌からどんどん流れ出し減少してしまいます。特に強力なクレンジング剤や洗顔料を使うのは厳禁!乾燥肌や脂性肌、トラブル肌の原因となってしまいます。
 
できるだけやさしいクレンジング剤や洗顔料を使い、1日に何度も洗ったり、ごしごしこすったりしないように気をつけてください。
 
つや肌流ではクレンジング剤は100%ナチュラルオイル、洗顔料はコールドプロセス製法で作られた十分に熟成された固形石けんをおすすめしています。
 
➤くせになるナチュラルクレンジング
➤正しい洗顔方法でうるおい素肌へ
 
 
3.ターンオーバーの乱れ
 
セラミドは表皮細胞の中で作られ、ターンオーバーとともに角層へ送られます。そのため加齢により新陳代謝が悪くなると、セラミドの量も減ってしまいます。
 
また、紫外線やストレス、ホルモンバランスの乱れなどにより、ターンオーバーが乱れると、セラミドの生成が悪くなり、その結果お肌にトラブルが生じてしまいます。

 
 
 

セラミドは最強の美肌成分

 
 

 
 
セラミドはその独特なミルフィーユ状の「ラメラ構造」により、肌の潤いを保ち、ぷるぷるもちもちしたお肌にしてくれます。また肌の潤いが保たれるため、皮脂のバランスを調節し、乾燥肌や脂性肌などの悩みもなくしてくれます。
 
 
セラミドが十分にある肌は、バリア機能が強力なため、外部からのアレルゲンの侵入やウイルス、その他の刺激から肌を守ってくれます。
 
最近の研究では「アレルギーと痒み」にセラミドが効果的だといわれており、特にセラミドには痒みを抑制する作用があることが確認されています。

 
 
 

セラミドの働き
肌の水分油分の調整、乾燥肌・脂性肌の改善、皮膚バリア機能の改善、ホワイトニング作用、しわの抑制・減少、抗老化作用、線維芽細胞賦活作用、アトピーの症状改善、ターンオーバーの促進など

 
 
 

 
~濃厚なセラミド水溶液に触れてみた!~
 
実際に濃厚なセラミド水溶液に触れるとどんな感触なのでしょう?
(なかなかこんな機会はないと思いますが、私の講習会では触って頂いています♪)
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とろ~り?しっとり?
いえいえみなさんの感想は「しっとりの後にさらさら・ツルツル!」なのです。
「まるでセラミドバリアに覆われているよう・・・」
市販の化粧水や美容液ではまず味わえません。
なぜでしょうか?さらにヒアルロン酸は?コラーゲンは?
詳しくは「セラミドってどんなもの?セラミドに触れてみた!」

 
 
 

超簡単!セラミドを効果的に補う方法

 
 

 
 
水分や油分を与えても肌の乾燥が改善されない場合は、セラミド配合の化粧品を使ってみてください。
 
また、セラミドはヒアルロン酸・コラーゲンなどと組み合わせると、その効果を促進させる作用があるといわれています。
 
 
ところが、今使っているスキンケア用品に「セラミド配合」と書かれているのに、どうも物足りない・・・とご相談を受けることがよくあります。
 
実はメーカーさんにお話をお伺いしたのですが、ある「セラミド配合」のスキンケア用品のセラミド配合量は、なんと1/100000以下だという事なのです。(メーカー名は秘密ですが)
 
なぜかというと、セラミドは原料としては比較的高価なものなのです。たとえばミルクセラミドの場合、牛乳30Lからたった1gしかとることができません。ですからどうしても微量しか加えられないのです。
 
 
ではどうすれば確実に、そして満足のいく量を肌に与えられるのでしょうか。
 
答えは2つ!自分で作るか、市販の商品にセラミドを加えることです。
 
化粧品原料としてのセラミドは、ミルク・米・フルーツ(パイナップル)・小麦・こんにゃくなどから抽出されています。
 
 
1.自分で作るセラミド化粧水
 
手作りコスメを作っている方は、ぜひセラミドを加えてみてください。
 
精製水100mlに対し、セラミド原末(粉末)を耳かき2杯~3杯加えると、市販の高級化粧品とは比較にならないくらいのセラミド化粧水ができあがります。(お手持ちのセラミド商品により加える量は異なります。)
 
ただし、セラミドは水に溶けにくいので、しばらくすると沈殿することがありますので、よく振ってから使ってください。
 
➤お肌を守るセラミド化粧水の作り方
 
 
2.市販の化粧水に加えてパワーアップ
 
手作りコスメは冷蔵庫に保存しなくてはいけないので面倒・・・でもセラミドバリアは欲しいし・・・という方は、市販の一般的なスキンケア商品(化粧水、乳液、美容液など)に、セラミドを加えましょう。
 
お手持ちの化粧水に耳かき2杯~3杯加えると、濃厚なセラミド化粧水ができあがります。(セラミドの商品により加える量は異なります。)
 
しかも市販の商品を利用することで、冷蔵庫で保存する必要もありません。なぜならメーカー商品は腐敗しないよう防腐剤等をきっちりと加えて製造してくれています。折角なので、利用させていただきましょう。
 
➤乾燥肌をプルプル潤い肌にするお手入れ方法
 
*上記の写真はミルクセラミド原末です。

 


 
➤お肌が変わる!美肌素材の基礎知識

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