手作り石けんの洗い心地は熟成方法で決まる

 

 
 
 
手作り石けんをお楽しみの皆さん
 
手作り石けんの洗い心地を決定する、最も大切な作業は何だと思いますか?
 
 
 
温度?
 
混ぜ方?
 
けん化率?
 
 
 
残念  すべて違います・・・
 
 
 
けん化率を下げて、
 
けん化するときの温度は〇度で、
 
苛性ソーダを加えたらしっかり混ぜて・・・
 
ここが一番大切ですよ~!
 
なんて、説明をしている人もいると思います。
 
 
 
確かに大切なポイントの一つではあります。
 
でも、洗い心地を決める最重要ポイントとしては、これすべてまちがい。
 
なぜって、テキスト通りに作れば石けんはできるから。
 
 
 
手作り石けんで最も大切なのは、
 
 
 
熟成方法
 
 
 
熟成方法をしっかりすれば、最高の洗い心地の石けんに仕上がってくれます。
 
それでは、熟成方法です。

 
 
 

手作り石けんの洗い心地を決定する最も大切な熟成方法

 
 
 
【 熟成する場所 】
 
 
・腰の位置より高い場所で
 
・頭の位置より低い場所
 
これが第一の条件
 
 
そして、
 
 
・空気のよどんでいない部屋
 
・直射日光の当たらない場所
 
・できるだけ乾燥している場所
 
 
 
えっ、そんな場所なんてないよ~て思った人は、
 
 
日の当たらない風通しのよい乾燥した場所
 
 
これだったら大丈夫かな。
 
 
 
それから、できればこんな風に木のケースに流し込んで熟成してもらえれば最高!
 
 

 
 
そして、型入れ後1週間以上(1か月程度でもOK)はそのままにしておき、型から出します。
 
あまり早くに型出しをすると、中が柔らかくてカットしにくくなります。
 
そして、好みの大きさにカット。
 
 
 
そして、また木のケースに並べて熟成。
 
カット前と同じ場所においてあげてくださいね!
 
 

 
 
下に敷いているのは和紙です。
 
コットンの布でも良いのですが、私は和紙が好きなので、和紙を敷いています。
 
 
 
【 お手入れ方法 】
 
 
石けんを熟成するには少しお手入れが必要な時があります。
 
それは石けんが汗をかいてしまった時です。
 
 
コールドプロセス製法で手作りした石けんは、どうしても表面に水滴がついてきます。
 
湿度の高い場所に置いていたり、梅雨の時期は特に水滴がつきます。
 
そんな時はコットンの布やティッシュなどでやさしくふき取ってあげてください
 
 
手作り石けんは高温多湿、直射日光を嫌います。
 
あまりに水滴が多い場合は、熟成させる場所を変えたほうがいいときもあります。
 
詳しくは➤手作り石けんの熟成中、表面についた水滴はどうしたらいいの?
 
 
 
この状態で、最低6カ月
 
じっくり熟成させてあげて下さい。
 
 
 
本やネットでは「1か月で使用できる」と説明されていることがほとんどなのですが、私は1か月しか熟成されていないものは、石けんではなくオイルとアルカリの反応物としか考えていません。
 
ツヤ肌では、6カ月以上熟成したものが石けんだと考えています。
 
 
私が使用しているものの中には10年以上熟成したものがありますが、10年ものの石けんは汚れ落ちや泡立ち、使い心地、洗った後のお肌のつやつや感・・・本当に最高です💛
 
昔、1か月しか熟成されていない石けんで洗ったことがあるのですが、お肌が真っ赤になって、ヒリヒリして、数日間痛くて痛くて最悪でした💦
 
特に手作り石けんを使いたいと思って講習会に参加される方は、お肌にトラブルを抱えていらっしゃる方が多いので、1~2か月では使わないでくださいとお願しています。
 
 
 
最後に・・・
 
私は手作り石けんは育てるものだと思っています。
 
やさしくていねいに手間と時間と愛情をかけて育てれば、きっとお肌にとてもやさしい石けんになってくれると思います。
 
 

 
 
➤美肌を作る手作り石けんの基礎
 

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