いちごの香り付き「いちごみるく石けん」の作り方

 

 
 
 
基本の石けん生地はライスブランオイル(米ぬかオイル・米油)を使って作る米ぬか石けんと同じです。
 
 
ライスブランオイル(米ぬかオイル・米油)にはγ-オリザノール、トコフェロール(ビタミンE)、トコトリエノール、ライスステロール、フェルラ酸、ライススクワラン、ライスセラミド、γ-アミノ酪酸など、たくさんの生理活性成分や美肌成分がとても豊富に含まれています
 
ライスブランオイルの美肌効果については➤ライスブランオイル(米油)~美肌効果No.1
 
 
 
そんな米ぬか石けんに少し遊び心を加えて、いちごみるく風にアレンジした石けんを作ってみましょう。
 
いちごの甘い香りとその色合い、ローズヒップのプチプチが見た目にも楽しめる石けんとなっています。
 
 
もちろんお肌への使い心地の良さも絶対条件です!

 
 
 

準備するもの

 
 
 
【 材料 】 (約500g分)
 
 
・米ぬかオイル(米油)237g
・ココナッツオイル  74g
・パームオイル    55g
・精製水(純水)   100g
・苛性ソーダ     42g
・ローズヒップ    少々
・いちごフレーバー  5mg
・食紅        少々
 
 
 
【 道具 】
 
 

 
 
①ボウル 大2個、小2個(ステンレス又はガラス製、大は1ℓ程度の大きさ)
②計量カップまたはビーカー
③フタに穴をあけた耐熱性ボトル(ガラス瓶)
④鍋 2個 (ステンレス又はホーロー製で、ボウルが湯煎できるもの)
⑤泡だて器
⑥ガラス棒又はスプーン(ステンレス製)
⑦ゴムベラ
⑧温度計
⑨石けんを流しいれる型(牛乳パックでもOK)
⑩石けん型を保温できる箱(なければ厚手のタオル)
⑪ゴム手袋、マスク、ゴーグル、エプロン
⑫デジタルスケール
 
 
注)始める前に確認しましょう。
すべての材料と道具はそろいましたか?
ゴム手袋、マスク、ゴーグルをはめましたか?
換気、水洗いのできる場所ですか?
まわりにお子様やペットは近寄れませんか?
 
 
手作り石けんを初めて作る人や、まだ慣れていない人は『手作り石けん(コールドプロセス製法)を作る前に必ず読んでおきましょう』を必ずお読みください。慣れている人でも今一度作る前にご確認をおすすめします。

 


 

作り方

 
 
 
【 Ⅰ:苛性ソーダ水溶液を作る 】
 
 
① ビーカーに精製水を量ります。
 

 
 
 
② フタに2か所穴をあけた耐熱ガラスビンに苛性ソーダを量ります。
 

 
 
 
③ ②の苛性ソーダの入ったビンに精製水を入れ、ガラス棒で静かにかき混ぜて、苛性ソーダが溶けたらしっかりとフタをします。
注)このとき苛性ソーダ水溶液の温度が60℃~100℃に急上昇し、刺激性の蒸気が発生します。やけどに注意し、蒸気は絶対に吸い込まないように換気をして、窓があれば開けておきましょう。
 

 

 

 
 
 
④ ③のビーカーを水につけ40℃~50℃位に冷ましておきます。
 

 
 
 
 
【 Ⅱ:オイルをブレンドする 】
 
 
① 各オイルを量ります。
 

 
 
 
② ボウルにすべてのオイルを入れます。別の鍋にお湯を沸かし、オイルの入ったボウルをつけ、混ぜながら湯煎して40℃~50℃位に温めます。
 

 

 
 
 
 
【 Ⅲ:石けん生地を作る 】
 
 
① ⅡのオイルとⅠの苛性ソーダ水溶液の温度を40℃~50℃位の間にそろえます。
一般的な手作り石けんの本では、「両方の温度を●℃にそろえましょう。」など細かく温度設定されていることが多いのですが、そこまで神経質になる必要はありません。40℃~50℃位の間で大体同じくらいの温度であれば大丈夫です。
 

 
 
 
② オイルに苛性ソーダ水溶液を少しずつ加えながら、よくかき混ぜます。
 

 
注)少しずつ加えることによって、ムラのないきれいな石けんができあがります。また、混ぜ方は全体をぐるぐるまんべんなく回すようにまぜましょう。泡立てたり、勢いよくたたいて生地を飛ばさないようにしましょう。
 

 
少しずつ色が変化し、石けんのいい香りがしてきます。
 
 
 
 
【 Ⅳ:いちごの色・香りづけをする 】
 
 
①生地の表面に泡だて器で線が書けるくらいになったら、生地の約1/3を別のボウルに取り分けます。
 

注)この生地をトレースが出た状態といいます。
 
 
 
②取り分けたボウルの生地に食紅といちごのフレーバーを少量落としよく混ぜます。さらにローズヒップも加えて混ぜます。また、元のボウルに残しておいた2/3量の生地にもローズヒップを混ぜておきます。

 
 
 
③石けん型にローズヒップだけを混ぜた生地を流し入れます。

 
 
 
④ローズヒップが入った生地の上から、いちごの色がついた生地を静かに流し入れます。この時上から生地を落としてしまうときれいな2層にならないので、ゴムベラなどの上に落としてから静かに広げていきましょう。

 
 
 
⑤生地の表面をゴムベラでやさしくなだらかにします。

 
 
 
 
【 Ⅲ:固める~熟成 】
 
 
生地の入ったケースを温かく保ち、反応を進めます。夏は気温が高いので、そのままでも反応は進みますが、寒い冬はケースをタオルでくるんだり、保温箱などに入れておきましょう。(表面にラップをかけておきます。)反応が進むと固まりますが、生地が柔らかいとカットしにくいので、1週間以上はそのまま置いておきましょう。
 
生地が固まったら、ケースから取り出し、包丁で適当な大きさにカットします。
注)素手でさわると手があれるので、必ずゴム手袋をはめて作業してください。
 
 

 
 
日の当たらない風通しのよい乾燥した場所で熟成させます。熟成させる箱はできれば木箱をおすすめします。熟成が終われば使うことができます。つや肌流では最低6か月以上の熟成をお願いしています。
 
詳しくは「ライスブラン&オリーブオイルのデイリー石けん」の【Ⅴ:固める】~【Ⅶ:熟成させる】をご参考に。
 
 
注)*米ぬかアレルギーのある方は使用できません。
*食紅を入れすぎるとタオルに色が移ることがありますのでご注意ください。
 


 
さらに詳しい熟成の方法➤手作り石けんの洗い心地は熟成方法で決まる
 
➤美肌を作る手作り石けんのオリジナルレシピ

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