お肌をぷるんぷるんにしてくれるヒアルロン酸
100%のヒアルロン酸は白色~淡黄色のパウダー状です。
このヒアルロン酸の粉末を耳かき1杯、手のひらにのせて水(精製水)を数滴ポタポタおとします。
反対の指でクルクル混ぜると「すご~い!なにこれ?トロトロして気持ちいい~」とほとんどの方が驚かれます。
その溶けたヒアルロン酸をお肌につけるとさらにびっくり!
もちもちした感触の後に、お肌がサラサラになるのです。
そんなヒアルロン酸、市販の化粧水や美容液によく使われていますが、とても高価なので残念ながら配合量はかなり少ないのが現実です。
ヒアルロン酸のひみつから、効果的に補う方法まで・・・
敏感肌にも使えるヒアルロン酸をたっぷりお肌に与えてあげましょう。
━━★☆ INDEX ★☆━━━
【ヒアルロン酸の構造のひみつ】
【ヒアルロン酸が減るとどうなるの?】
【超簡単!ヒアルロン酸を効果的に補う方法】
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1.牛の目から発見された?
ヒアルロン酸は1934年、コロンビア大学のカール・メイヤー博士らにより牛の目のガラス体から発見され、「Hyaluronic acid(ヒアルロン酸)」と命名されました。
2.ヒアルロン酸はどこにあるの?
皮膚の真皮の中にあり、コラーゲンやエラスチンで作られた網目状構造の隙間を埋めるムコ多糖類と呼ばれるゼリー状の物質です。
ヒアルロン酸は水分保持力が高く、わずか1gで6ℓもの水分を保つことができます。この水分を保持する力が乾燥や肌荒れから肌を守り、弾力のあるみずみずしい肌にしてくれています。
また腕や足の関節にも存在し、ゼリー状のヒアルロン酸は関節がスムーズに働けるよう助けています。さらに目の中にもあり、水分を維持する働きを担っており、ドライアイ用の目薬にも含まれています。
このようにヒアルロン酸は人の体のいろいろな場所で水分を維持する働きをしています。
3.ヒアルロン酸は何から作られているの?
以前は、牛の臍帯や鶏のトサカなどからとられ、複雑な工程を経て作られるためとても高価な原料となっていました。現在では微生物を用いて培養する方法が一般的です。どちらも白色~淡黄色の粉末です。
これによって価格は多少抑えられましたが、まだまだ高価であることは間違いありません。どのくらい高価かというと、同じ重量のコラーゲンの100~200倍の価格になっています。
しかし、ヒアルロン酸はごく少量で効果が実感できるので、いろんな商品に使われるようになりました。
ヒアルロン酸をもっともたくさん持っているのは?
そう、赤ちゃんです!
あのもちもちぷるぷるの赤ちゃんの肌はいつまでも触っていられますよね💛
しかし残念ながら私たちは年をとっていきます。
若い時はヒアルロン酸を生成している線維芽細胞が活発に働き、ヒアルロン酸をどんどん生み出し、肌のハリと潤いを保ってくれています。
しかし加齢とともに線維芽細胞が減ってきたり衰えたりして、ヒアルロン酸が少しずつ減ってしまいます。そうすると肌はハリや弾力がなくなり、しわが増えてしまいます。
1. 自分で作るヒアルロン酸入り化粧水
手作りコスメを作っている方は、ぜひヒアルロン酸を加えてみてください。
精製水100mlに対し、ヒアルロン酸原末(粉末)を耳かき3杯程度加えると、市販の高級化粧品とは比較にならないくらいのヒアルロン酸化粧水ができあがります。(お手持ちのヒアルロン酸商品により加える量は異なります。)
ヒアルロン酸の粉末はとても溶けにくいのですが、よく振ってから数時間そのまま置いておくときれいに溶けています。また、手作りの化粧水には防腐剤等が含まれていませんので、冷蔵庫で保存しできるだけ早く使い切りましょう。
➤年齢肌にエイジングケア化粧水
2. 市販の化粧水に加えてパワーアップ
手作りコスメは冷蔵庫に保存しなくてはいけないので面倒・・・でもヒアルロン酸は欲しいし・・・という方は、市販の一般的なスキンケア商品(化粧水、美容液など水溶性のもの)にヒアルロン酸を加えましょう。
お手持ちの化粧水に耳かき3杯程度加えると、濃厚なヒアルロン酸化粧水ができあがります。(お手持ちのヒアルロン酸の商品により加える量は異なります。)ヒアルロン酸の粉末はとても溶けにくいのですが、よく振ってから数時間そのまま置いておくときれいに溶けています。
しかも市販の商品を利用することで、冷蔵庫で保存する必要もありません。
なぜならメーカー商品は腐敗しないよう防腐剤等をきっちりと加えて製造してくれています。折角なので、利用させていただきましょう。
3. ヒアルロン酸入り化粧水や美容液を選ぶ
市販の化粧水や美容液を購入する際に、必ず成分を確認してください。ヒアルロン酸には数種類あり、下記のように成分名が書かれています。
■ヒアルロン酸Na・・・もっとも幅広く使われている。
■アセチルヒアルロン酸Na・・・アセチル化したヒアルロン酸。角質層になじみやすい。
■加水分解ヒアルロン酸・・・水に溶けやすく、肌への浸透力が良い