美肌を作る手作り石けんの基礎

 

 
 
みなさんは洗顔の時にどんな石けんを使っていますか?
 
講習会でよく質問するのですが、結構悩んでいる人が多いことに驚かされます。
 
『私は○○石鹸で洗顔しています』
『私は△△△石けんです』
『私は□□□□□石けんです』
 
石けんだけではなくフォームやクリームなど様々な製品を使用しているようです。
 
満足している人もいれば、不満な人もいます。
 
満足していない人のお話を聞くと、敏感肌、乾燥肌、アトピー等の悩みを抱えている人のほうが多いのは当然ですね。
 
でも、石けんでその悩みが解決できる糸口になることもあるのです。
 
そんなときは、機械で作るのではなく、人の手で丹精込めて作られた手作りの石けんを試してみてください。
 
天然の上質オイルを使ってコールドプロセス製法で作られた手作り石けんは、本当にやさしさがあふれており、作り手の考えかたや愛情があふれている石けんです。
 
どうかあなたにあう素晴らしい石けんに出会えますように!
 
 
つやこオリジナルの石けんレシピは下記のページをご覧ください。
 
➤美肌を作る手作り石けんのオリジナルレシピ
 
 
 
━━★☆ INDEX ★☆━━━
【石けんって何からできているの?】
【手作り石けんがお肌にやさしい秘密】
【基本的な作り方の流れ】
【用意する材料&道具について】
━━★☆       ★☆━━━

 
 
 

石けんって何からできているの?


 
 

 
 
手作りの石けんって何からできているか考えたことがありますか。
 
材料はいたってシンプルで、基本的には「油」「苛性ソーダ」「水」です。それさえあれば手作り石けんができるのです。
 
油と苛性ソーダ水溶液が混ざると石けんへと変化していくのですが、この化学変化を「ケン化」といいます。
 

 
 
少し話がそれますが、そもそも石けんのルーツとは?
 
石けんの発祥はヨーロッパで、ローマ時代には使用されていたようです。古代ヨーロッパ大陸の人たちは狩猟民族なので、シカやウサギなどの動物の肉を焼いて食べていました。
 
昔の日本でも、木の灰で物を洗うと汚れが落ちることを知っていて、木灰を洗剤代わりに使用していました。
 
同じようにヨーロッパ大陸でも、調理に使用した灰を洗浄に使っていたところ、肉を焼いた後の灰は特に泡立ちがよく、さらに汚れ落ちもいいことがわかり、 そこから木灰と油脂が混ざることで石けんができることを知ることとなったようです。
 
木灰=アルカリと油を混ぜると塊ができ、それが石けんとなる事を知ったようです。
 
さらにもっと強いアルカリ=苛性ソーダを利用すれば汚れ落ちのいい石けんになることを学び、そうして、仕事として石けんを作るようになったのではと考えられています。

 
 
 

手作り石けんがお肌にやさしい秘密

 
 
 

 
 
つや肌流の石けん講座を受けられた方の中には、定期的に石けんを作りに来られる人がたくさんいらっしゃいます。家族にせがまれたり、お友達にプレゼントしているという人も・・・
 
私はもう20年以上手作り石けんを作って使用していますが、汚れ落ちは市販の石けん以上で、お肌のツッパリ感もなく、逆に洗顔後に化粧水をぬり忘れるくらいしっとりとした洗い上がりを与えてくれます。
 
 
ではどうしてコールドプロセス製法で作った石けんはお肌にとても優しいのでしょうか。
 
 
Ⅰ:上質の天然オイルを使用している
 
コールドプロセス製法で作る石けんは、原料のオイルによって使い心地が決まると言っても過言ではありません。もちろん油であればたとえ廃油や天ぷらを揚げた後の油でも作ることはできます。でも廃油で作った石けんを洗顔に使おうと思いますか?答えはNO!ですね。
上質の天然オイルを使うことにより、オイルの中に含まれている天然の美肌成分を丸ごと石けんの中に閉じ込めることができます。これは市販の大量生産の石けんではまねできないことです。手作り石けんは「オイルが命」です。
 
 
Ⅱ:お肌のためにケン化率を下げている
 
オイルと苛性ソーダ水溶液を混ぜると石けんができると先ほどお話しましたが、この化学変化を「ケン化」といいます。材料のオイルをすべて石けんに変えてしまうために必要な苛性ソーダの量を100とします。これを「ケン化率100%」といいます。しかし苛性ソーダの量を少し減らし、ケン化率を下げることにより、すべてのオイルを石けんに変化させずに、石けんになりきらなかった分をあえて残します。(つや肌ではケン化率を85%程度に設定しています。)
 
 
Ⅲ:天然のグリセリン(保湿成分)がたっぷり含まれている
 
オイルと苛性ソーダ水溶液を混ぜると、石けんと天然のグリセリンができあがります。このグリセリン、保湿力が高く、肌荒れにも効果的な成分で、ひび割れのお薬としても利用されています。ただ、工場で大量生産された石けんの場合、ほとんど含まれていません。実はグリセリンは利用価値がとても高く、薬や化粧品、食品などの原料として利用できるので、工場でグリセリンだけ取り除いてしまいます。しかし、手作り石けんはできあがったグリセリンをまるごと石けんの中に閉じ込めています。
 
 
Ⅳ:上質なオイルを劣化させないように火にかけない
 
コールドプロセス製法ではオイルと苛性ソーダ水溶液を混ぜて石けんの生地を作ります。そしてできあがった生地はそのまま型に流し込み、じっくりと熟成させます。石けんの生地を火にかけるとケン化はどんどん進み、すばやく石けんを作ることができるのですが、それではせっかく上質オイルを使った意味がありません。コールドプロセス製法では製造の過程で生地を火にかけないので、上質なオイルを劣化させることなく石けんを作ることができます。
 
 
Ⅴ:お肌にいいオプションが加えられている
 
基本の手作り石けんは「油」「苛性ソーダ」「精製水」で作ることができますが、せっかくお家で作るのですから、もっと欲張ってお肌にいい石けんを作ることができます。それがオプションです。オプションの内容や組み合わせは無限大です。楽しみながら、つやつや素肌を手に入れましょう。
エッセンシャルオイル、ドライハーブ、植物エキス、クレイ、はちみつ、ココア、緑茶、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、トレハロース、野菜・・・などなどたくさんあります。いわば自然素材石けんのできあがりですね。
 
 
Ⅵ:石油由来の合成添加物(酸化防止剤、防腐剤など)が含まれていない
 
手作り石けんやコスメのよい点は、合成添加物を加えないこと。せっかく作るんだから、安全で安心して使えて、しかもお肌にいいものを使いたいと思いませんか。
 
 
*石けんの3製法については別のページにて(しばらくお待ち下さい。)

 
 
 

基本的な作り方の流れ


 
 

 
 
コールドプロセス製法で作る手作り石けんのレシピに移る前に、基本的な作り方の流れを簡単にご説明します。オプションを加えたり色づけ等をする場合も、基本の流れは同じです。
 
①オイル(油)、苛性ソーダ、精製水を量る。
②苛性ソーダに精製水を加え、苛性ソーダ水溶液を作る。
③オイルを湯煎して温め、苛性ソーダ水溶液と同じ温度にする。
④オイルに苛性ソーダ水溶液を加えよく混ぜ合わせる。
⑤型に入れるタイミングになるまで混ぜ合わせる。
⑥型に入れる。
⑦保温箱に入れて固まるまで待つ。
⑧型から出し、カットしてから熟成させる。
⑨熟成期間が終われば使用できる。
 
➤手作り石けんの熟成方法~洗い心地は熟成方法で決まる
 
➤手作り石けんに香りをつける方法とおすすめのエッセンシャルオイル(精油)

 
 
 

用意する材料&道具について


 
 

 
 
コールドプロセス製法で石けんを手作りする場合、材料はいたってシンプルです。基本は「オイル(油)」「苛性ソーダ」「精製水」があれば作ることができます。
しかし、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は強アルカリの物質で劇薬指定されています。手作り石けんを初めて作る人や、まだ慣れていない人は『手作り石けん(コールドプロセス製法)を作る前に必ず読んでおきましょう』を必ずお読みください。慣れている人でも今一度作る前にご確認をおすすめします。
 
 
道具については基本的にお菓子作り等で使うもので代用できます。石けん作りに使用した道具は、お料理などには使えないと思っている人も多いのですが、きちんと洗えば問題なく使えます。もちろん専用の道具をそろえてもOK!道具類についても下記のページをよく読んで楽しく安全につくりましょう。
 
➤手作り石けん(コールドプロセス製法)を作る前に必ず読んでおきましょう
 
➤超簡単!牛乳パックで石けん型を作ろう

 
 


 
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