化粧品と薬用化粧品、やっぱり「薬用」の方がいいの?

Q&A

 

化粧品と薬用化粧品のちがいは?やっぱり薬用の方がいいの?


 
化粧品を買うとき、「薬用化粧品」って書いてある方を選びますか?
 
なんだか「薬用」の方が効果がありそうな気もするし・・・
 
 
じゃあ、普通の化粧品ではだめなの?
 
いえいえ、そんなことはありません。
 
 
では普通の化粧品と薬用化粧品とはどう違うのでしょう。
 
さっそく見ていきましょう。

 
 
 

化粧品と薬用化粧品の分類

 
 

 
 
化粧品などの分類方法は、大きく分けると「化粧品・薬用化粧品(医薬部外品)・医薬品」の3つに分かれます。
 
 
まずは少しだけおおまかな定義を見てみましょう。
 
 
 
1.化粧品とは
 
 
「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの」
 
ちょっと(かなり?)難しい言い回しなので、やさしく言いかえると、
 
体をきれいにしたり、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなどを目的に「塗る・吹き付ける」などの方法で使用されるもので、人体に対する作用が緩和なもの。
 
 
 
2.医薬部外品とは
 
 
医薬品と化粧品の中間的な分類で、人体に対する作用の緩やかなもの。
 
薬用化粧品は医薬部外品の中の一つで、医薬部外品にはほかにも口中清涼剤、染毛剤、浴用剤、シャンプー、リンス、石けん、日焼け止め、歯磨き粉、さらに殺虫剤や虫よけ剤などがあります。
 
 
 
3.医薬品とは
 
 
病気の診断・治療・予防を行うために与えるもので、機械器具等でないもの。
 
病院や薬剤師のいる薬局でないと買えません。
 
 
 
つまり
 
化粧品→薬用化粧品→医薬品と、人への作用が大きくなっていきます

 
 
 

薬用化粧品ってなに?

 
 
 
では化粧品と医薬品の中間的な位置にある薬用化粧品っていったいなに?
 
 
薬用化粧品には「人体に対する作用の緩やかなもの」という定義があるものの、化粧品にはない「有効成分」として、その成分名や効果効能を表示することができます。
 
たとえば「シミを防ぐ」とか「ニキビを防ぐ」など予防的な効果・効能をうたうことができます。
 
つまり医薬品ほどの効果はないけど、普通の化粧品よりは効果を期待できるのが薬用化粧品です。
 
 
薬用化粧品は商品そのものに、審査と承認が必要です。
 
どんな成分がどのくらい入っていて、どういう効果があるのか・・・などの審査を通過したものが「薬用」とうたうことができるのです。
 
ただし、「ニキビが治る」とか「シミが消える」などのような劇的な効果をうたうことはできません。薬事法違反になってしまいます。

 
 
 

薬用化粧品の方がいいの?

 
 
 
化粧品と薬用化粧品の違いを見ていくと「やっぱり薬用化粧品の方がいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。
 
特にスキンケア用品は美白・しみ予防・肌荒れ防止・ニキビ予防などの薬用化粧品がたくさんあります。
 
有効成分の効果も化粧品より期待できるのもうれしいですし、なにより明確な目的をもって使うことができます。
 
メーカー側も有効成分を表立ってアピールできます。
 
なので、薬用化粧品を選ぶのは一つの有効な選択肢だと思います。
 
 
 
では、化粧品はダメなの?
 
いえいえ、化粧品にはうたえる効能は薬用化粧品より少ないかもしれませんが、お肌に潤いをあたえたり、はりのあるお肌にしてくれたりと、しっかり役割を果たしてくれます。
 
なにより、食品も同じですが、効果効能ばかりに目がいってしまうと、楽しみが減ってしまいます。
 
お気に入りの化粧品を使うときの楽しみ、そして「これをつけると肌がしっとりするのよね。」なんて思いながらつける化粧品は、その人にとって一番効果的な化粧品だと思います。
 
 
たとえ有効成分が入っていなくても、そう思い込めば不思議と効果が出てくるのです。(これをプラセボ効果といいます。)
 
楽しみながら、美肌になりましょう💛
 

 
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