もう十数年以上も前、ひどい不眠症だった時期があります。
その頃は病院にも通い、ひどい時は睡眠薬を数種類一度に飲んでいたことも・・・
今はもうかなり良くなっていて、睡眠薬を飲むこともほとんどなくなりましたが、どうしてもっていう時だけ、一番ゆる~い睡眠導入剤を1/4錠飲むこともあります。
でもここまで来るのには時間と努力が必要でした。
自分との戦いはつらい!
今、続けてることはベッドに入ったら、「整腸剤」を飲んでから寝ること。
えっ?整腸剤?って思いましたよね?
「プラセボ効果」というものを知っていますか?
プラセボ効果とは、本来は薬としての効果を持たない偽薬(プラシーボ)によって、得られる効果のこと。偽薬はデンプンなどを使って、見た目は本当の薬のようなのですが、薬の成分は入っていません。
つまり、思い込みの効果ですね。効果のあるくすりを飲んでいると本人が思い込むことによって、病気がよくなることです。
新薬の開発現場で利用されていて、新しい薬が許可されるには、治験(臨床試験)をクリアしないといけないのです。治験では新薬を飲んだグループと、偽薬を飲んだグループにおいて、新薬を飲んだグループの方が明らかに薬の有効性や安全性などが確認できて、初めて新薬が認可されるそうです。
でもこれって偽薬だって知ってたら効果がないんじゃないの?
私も最初はそう思いました。
このお話は某大学院で研究をされている方にお聞きしました。
ある病気の新薬と偽薬の治験でのお話です。
病気を抱えている方を3グループに分けます。
A:新薬を飲むグループ
B:偽薬を新薬だと説明したうえで飲むグループ
C:偽薬を偽薬だと説明したうえで飲むグループ
結果はというと・・・すべてのグループにおいて、効果があらわれたそうです。
効果の度合いは別として、Cの偽薬だと知っていて飲んだのに効果が出たってすごくないですか?
病気を治すための新薬の治験に参加して、偽物の薬を飲んでいると知っているのに効果が出るんですよ。
私は医者でも薬剤師でもないので、詳しいことはわかりませんが、
人っておもしろいというか、すごいというか・・・
話をもとにもどすと、
そのお話を聞いてから、私もプラセボ効果とやらを試してみようと思いました。
(とにかく睡眠薬をやめたかったのが本音です。)
用意したのは有名な整腸剤
それを、飲んでいた睡眠薬と同じように割り、容器も同じものに入れてベッドサイドに置きました。
もちろん最初は「これ整腸剤だし・・・効くわけないよね・・・」なんて思いながら飲んでいましたが、ダメダメ!思い込みが大切!
「これは睡眠薬、睡眠薬、これを飲んだら絶対に眠れる・・・」と繰り返し言い聞かせて飲み始めました。
もちろん最初は心?頭?のどこかで、絶対に効かないし・・・なんて思っていたからか、特にいつもと同じでした。だってただの整腸剤だから・・・
でも1か月、2か月と続けるうちに、何となく眠れているような気がしてきて、「もしかして効いてる?」なんて思うようになってきました。
不思議ですよね。
今ではベッドに入るとまず整腸剤を飲みます。もちろん「これを飲めば眠れるぞ~」と言い聞かせながら。
そうすると眠れるような気がして、しかも実際、眠れるんです!!!
思い込みってすごい!
言い聞かせるってすごい!
という事は、お肌のお手入れの時に、「きれいになるよ!」「つるつるになるよ!」なんて言いながら、化粧水とかをつけると、何も思わずにつけるよりぜったいきれいになるような気がしませんか♪
(「プラセボ効果」は人により結果が異なるそうなので、必要な方は専門家へ。)
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