
石けんを型から出す時にきれいに出せません。どうすれば石けんのかたちを崩さずに出せますか?
コールドプロセス製法で作った石けん生地(タネ)は、石けん型に流し込んで一週間ほど温度を保ちながら固めます。
その後、型から取り出してカットして熟成させるのですが、型から取り出すときにきれいに取り出せないことがあります。
よくあるのが石けんが型にくっついてしまい、取り出せなくなってしまったり
取り出せても石けんの生地が型に残ってしまい、表面が崩れてしまう事です。
でもせっかく作ったのですから、きれいに取り出したいですよね。
きれいに取り出すコツ
1.取り出すときにナイフなどを使う
2.型に流し入れる前にオーブンペーパーなどを敷く
3.最終手段は冷凍庫で冷やす
石けん型の種類により取り出し方は異なるので、型の種類別に見ていきましょう。
ただし、石けん生地が柔らかすぎて型出しできないときは、そのままさらに1~2週間程置いておき、型出しできる固さになるまで待ってください。
━━★☆ INDEX ★☆━━━
【牛乳パックの場合】
【石けんケースの場合】
【きれいに型出しをするために事前に準備すること】
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牛乳パックを石けん型に使った場合は、比較的簡単に型出しをすることができます。
カッターナイフで紙パックの各角を切り開きます。この時まず角の部分だけに刃を入れてください。
石けん生地から紙パックを少しずつ剥がしていきます。
ここできれいに剥がれれば問題はありません。
石けん生地が牛乳パックの紙に張り付いていてきれいに剥がれない時は、生地と紙の間にナイフなどをゆっくりと入れてから紙を剥がしてください。
ナイフを紙にそってゆっくりと入れていけばきれいに剥がれてくれます。
牛乳パックのようなカッターで切れる石けん型は、紙パックを切り開けばきれいに取り出せます。
しかし木の箱やプラスティック製のケースの場合は切り開くことができません。
一番良いのは石けん生地を流し入れる前に、下の写真のようにオーブンペーパーやクッキングシートなどを敷いておくことです。
そうすればペーパーごと簡単に取り出すことができます。
注)型出しは必ずゴム手袋をはめて行ってください。
石けん型にそのまま生地を流し入れてしまった場合は、各側面にナイフの刃などを入れてケースからはずしてください。
それでも出てこない場合は、最終手段です。
石けん型ごと冷凍庫で1時間程度冷やし、室温で10分ほど置いておけばスルッと型抜きすることができます。
しかしこれはあくまで最終手段です。
冷やすことでせっかく進んでいた熟成が止まってしまうことと、冷やした後は石けんの表面に水滴が溜まるので、石けんの使い心地が悪くなることがあります。
できれば型入れ前に次の項目にもありますように、事前にオーブンペーパーを敷いて準備をしてください。
石けん型に生地を流し込む前に、事前にオーブンペーパーやクッキングシートなどを敷いておいてください。
そうすればペーパーを持って引き出すだけで、石けん生地はスルッと取り出すことができます。
上の写真のようにオーブンペーパーを敷いたら、上部を少し残してカットしてください。
ホチキスを使えばペーパーをきれいに箱状にとめることができます。
また、市販の石けん型(モールド)には本体と底が外れるようになっているものもあり、押出板もついていたりと、とても便利になっています。
このような市販のケースを使うときも、オーブンペーパーを敷いておくとさらに取り出しやすくなります。
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2.型に流し入れる前にオーブンペーパーなどを敷く
3.最終手段は冷凍庫で冷やす
型出しの次はカットです。
取り出した石けんをきれいにカットするコツは下記をご参考に。
➤手作り石けん~きれいにカットするためのコツ
➤美肌を作る手作り石けんの基礎
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