固形石けんが小さくなるとどうして泡立たなくなるの?
みなさんも経験があると思います。
水道水を使って、手作り石けんや固形石けんを使っていると、石けんがだんだん小さく薄くなってきて、そのうち硬くなって、なかなか溶けにくくなってきますよね。
そうなると、泡立ちが悪くなり、洗浄力もなくなってきます。
なぜ?小さくなってるから?
いえいえ、ちゃんと理由があります。
水道水の中には、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどの微量元素がたくさん含まれていることは知っていますね。
日本は軟水だから、ヨーロッパに比べて含まれるミネラル量は少ないのですが、このミネラル成分と石けんの脂肪酸Na(石けん成分)とが、使っているうちに少しずつ反応して、脂肪酸Caや脂肪酸Feなどに変化してしまいます。
そうすると、石けんは化学変化を起こしてしまい、硬く溶けにくい石けん=「金属石けん」といわれるものへと変化してしまいます。
そして泡立ちが悪く、汚れ落ちも悪い石けんになってしまうのです。
金属石けんとは、
石けん(=脂肪酸ナトリウム)の中のナトリウムが他の金属と入れかわってしまった石けんのこと。
わかりやすい現象で例えると、海で手を洗うとき、海水がついていると泡立ちが悪くなった経験はありませんか?海水もミネラルが含まれているので、金属石けんへと変わってしまったからなんです。
以前ネットで見かけたのですが、『この小さくなった石けんを集めて、レンチンすればもとどおり!』なんて説明している人もいるようですが、確かにサイズはもとどおりですが・・・
大丈夫、その知識で?と心配してしまいます。
ちなみに、わざと金属石けんを作り利用されているものがあります。
何に使用されているのでしょう?
私達の身近なものでは、ファンデーションや洗顔料などにに使用されたりすることがあるようです。
手作り石けんを作る時も水道水は使わず、精製水を使ってくださいね。
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