手作り石けんを作る時に使う水は精製水？
水道の水やミネラルウォーターではだめですか？
コールドプロセス製法で作る石けんの講習会で受けたご質問です。
「みなさんはどんな水を使ったらいいと思いますか？」とお聞きすると、ほとんどの人は「精製水」と答えました。
中には「水道水」や「ミネラルウォーター」と答えた人もいました。
私はいつも精製水を使って下さいとお願いしています。
では水道水やミネラルウォーターはなぜダメなのでしょうか。
ちゃんと理由があります。
水道水やミネラルウォーターにはミネラルが含まれています。
たとえば、カルシウムや鉄、マグネシウム・・・
このミネラル分を含む水で手作り石けんを作ると、できあがった石けんの泡立ちが悪いのはもちろん、汚れ落ちも悪く、溶けない石けんになってしまいます。
この溶けない部分は「金属せっけん」と呼ばれるものなんです。
金属石けんとは、
石けん（=脂肪酸ナトリウム）の中のナトリウムが他の金属と入れかわってしまった石けんのこと。
わかりやすい現象で例えると、
海で手を洗うとき、海水がついていると泡立ちが悪くなった経験はありませんか？
また、固形石けんを水道水で毎日使っていて、薄くなって使い切る前には、泡立ちが悪く、溶けにくく、きれいに洗えないという経験はありませんか？
海水も水道水もミネラルが含まれているので、どちらも金属石けんへと変わってしまったからなんです。
では精製水は？
精製水にはミネラルは含まれていません。
精製水は純粋製造機を使い、イオン交換膜を利用してミネラル分を取り除いて作られます。
精製水＝純粋な水
水以外のものは含まれていません。
なので、手作り石けんには必ず精製水を使って下さいね。
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