ハッカといわれる植物の和名は「ハッカ(薄荷)」ですが、英語では「ミント(mint)」と呼ばれており、シソ科ハッカ属の総称です。
ミントにはたくさんの種類がありますが、食品や医薬品、アロマテラピーなどでよく使われているのはペパーミント(西洋ハッカ)、スペアミント(緑ハッカ)、そしてジャパニーズミント(和種ハッカ)の3種類があります。
ハッカ=ミントなのですが、日本ではハッカといえば日本原産の和種ハッカを意味することが多いのです。
ハッカは医療用では湿布・胃腸薬・うがい薬などに、さらにスキンクリーム・シャンプー・石けん・ガム・飴など美容や食品に幅広く利用されています。
食品用として販売されているハッカオイル(ハッカ油)は紅茶などに加えると爽やかな清涼感のあるミントティーに・・・
ハッカのエッセンシャルオイル(精油)は消臭や虫よけ効果もあるので、手作りの消臭スプレーや虫よけスプレーに加えるとよいでしょう。
さらに乗り物酔いや眠気を覚ましたい時には、ティッシュに落としたハッカオイルを香ると効果的です。
最近ではマスク生活を少しでも快適に過ごすために、マスクにハッカ(薄荷油)で香りをつける方が増えています。
夏場の蒸し暑さ解消にはハッカの他にもペパーミントやティートリー、ユーカリなどもおすすめです。
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ただし、ハッカのエッセンシャルオイル(精油)はペパーミントやスペアミントと比べると、含まれているメントールの量が多く、皮膚刺激が強いのでお肌へ使用はおすすめできません。
北海道が主産地。ペパーミントよりメントールの含有量が多いため、スッーとした冷感のある香りが強めです。和種ハッカは主にハッカ脳(薄荷脳)を作るために栽培されており、副産物としてハッカオイルが抽出されています。ハッカは湿布・胃腸薬・うがい薬などの医薬用や、コスメ、ガムや飴などの食品等幅広く利用されています。
最近ではハッカ脳がよく知られていますが、ハッカ脳とはハッカのオイルをじっくり冷却して得られたメントール成分の結晶です。ハッカ脳は香りをかいだり夏のお風呂にいれたり、食品用では紅茶に入れることもできます。
【英名】 Japanese mint
【学名】 Mentha arvensis L.M.piperita L.
【科名】 シソ科
【種類】 草本
【主な産地】 日本、中国、インドなど
【香りの特徴】 すがすがしく爽やかな香り
【ノート】 トップ
【香りの強さ】 強
【抽出部位】 葉
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【主な含有成分】
メントール(モノテルペンアルコール類)、カルボン(ケトン類)、メントン(ケトン類)、リモネン(モノテルペン炭化水素類)、αピネン(ケトン類)、βピネン(ケトン類)など
【主な作用】
殺菌、抗菌、鎮痛、鎮痙、殺虫、消臭
【おすすめのブレンド】
ペパーミント、グレープフルーツ、オレンジ、ベルガモット、クラリセージ、ユーカリなど
【使用方法】 芳香浴、ルームスプレー、マスク用スプレー、虫よけスプレー
【心への働き】
*刺激を与え眠気を覚ます
*ストレスを和らげる
【体への働き】
*乗り物酔いを和らげる
*肩こり、筋肉痛を和らげる
*消化を助ける
【肌への働き】
*清涼感を与える
*皮膚刺激が強いので、使用量には注意が必要です。
*乳幼児、子供、妊娠中、授乳中の場合は使用を避けてください。