ミネラルオイルは石油からできてるってホント?
ミネラルオイルは日本語で「鉱物油」
鉱物油と聞くと、あまり良いイメージはないのですが、化粧品にはなくてはならないもので、特にオイル系の化粧品にはよく使われています。
全成分表をチェックしてみてください。お手持ちの化粧品の中のどれかに必ず入っていることがわかると思います。ただしミネラルオイルと書かれていなくても、別名のリキッドパラフィン、流動パラフィン、さらにワセリンと書かれている場合もあります。
「ミネラル」と名前がついているので、「カルシウムやリンなどのミネラル成分がたくさん入ったオイル?」と誤解されることもありますが、ミネラルとは「鉱物」という意味です。
ではミネラルオイル(鉱物油)とは何でしょう。
ミネラルオイル=鉱物油は、別名リキッドパラフィン、流動パラフィンとも呼ばれており、原料は石油です。
石油から炭化水素・芳香族炭化水素(香料原料)・硫黄化合物を分離し、さらに精製して人への毒性を極力なくしたオイルです。
過去に発がん性が問題となり、食品としては使用はされていません。
お肌に使用することについては安全性が認められていて、たくさんの化粧品や医薬品に利用されていています。
代表的なものには、ベビーオイルやクレンジングオイル、ボディーオイル、クリームや乳液、そしてワセリンなどたくさんあります。
■メリット
鉱物油は天然の植物オイルに比べると非常に安価です。そのため数多くの化粧品や医薬品に使われています。
そして一番のメリットは酸化しないこと。酸化しないので、非常に安定した製品を流通することができます。
さらに伸びがよくお肌に浸透しないので、皮膚に膜を張って、皮膚を保護するのに適しています。
■デメリット
鉱物油はお肌に浸透しません。お肌に浸透しないので、保護以外の目的でぬっていても効果はありません。浸透しないオイルなので、マッサージなどには使えません。
さらに、洗ってもなかなか落ちにくいこと。落ちにくいため、どうしても洗浄力の強いクレンジング剤や石けんを使ってしまい、かえってお肌に悪影響を与えることもあります。
最後は石油由来というイメージの悪さです。最近では「無鉱物油」とか「鉱物油フリー」を書かれている化粧品も出てきました。
鉱物油に対して、植物オイルがあります。最近では100%ナチュラルオイルを使用している商品がかなり増えています。
■メリット
植物由来の100%ナチュラルオイルは抗酸化成分が豊富に含まれているものが多く、美肌づくりに最適だといえます。
たとえばライスブランオイル(米ぬかオイル)の場合、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、トコフェロール、ライスステロール、ライスセラミド、ビタミンE・・・などなどたくさんの生理活性成分や美容成分が豊富に含まれています。
お肌への浸透力も高く、クレンジングやマッサージオイルにも最適です。
最近では100%ナチュラルオイルを使っている化粧品もたくさん販売されています。
■デメリット
100%ナチュラルオイルのデメリットは、ずばり酸化してしまうことです。そのため何年も安定した商品を作ることは難しくなります。
しかし、つや肌流ではオイルは植物由来の100%ナチュラルオイルおすすめしています。
でも、100%ナチュラルオイルは酸化するでしょう??
はい、そうですね。
でも、必ず酸化する天然植物オイルをあえて使うのは、それだけお肌に優しくて、栄養面でもいいことばかりだから。
酸化が気になる場合は、大きな容量のものを購入せず、酸化する前に使いきれる量のオイルを買いましょう。
酸化はオイルが酸素と触れることでおこります。使っているうちにオイルの量が減り、ビン内の酸素量(空気の量)が多くなってきたら、小さいビンに移しかえましょう。
ちょっとした工夫で、気持ちよく使うことができ、さらにつやつや素肌につなかっていきます♪
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