
コールドプロセス製法で石けんを手作りしているみなさん、
熟成期間はどのくらいですか?
1か月?
2か月?
そうですよね、、、
手作り石けんのレシピ本を開けば、ほとんどが「熟成後1~2か月で使えます」って書いてありますよね。
確かに使えるのは使えます。
手作り石けんの講習会に参加される生徒さんの中にも、熟成期間1か月程度で石けんを使ってしまう人がいます。
でも次の時、必ず後悔して来られます💦
その時の感想は?
「ピリピリして痛かった」
「洗った後、急いでローションや乳液、クリームまでつけないと、きつかった」
「ヒリヒリした!」
という言葉がたくさん出ます。
もちろん私も同意見ですし、お肌が強い(?)私の夫でさえも「なんかヒリヒリする!」といいます。
(つや肌流ではお肌のためにけん化率を85%程度にしています。けん化率については別のページにて。)
はやく使いたくなる気持ちはとてもよくわかるのですが、はやく使う人は、お肌に自信のある人が多いのですが、それでも使い心地はNG!
では敏感肌やトラブル肌の人だった場合はどうでしょうか・・・
もうおわかりですよね。
実は私は超・超敏感肌です💦
熟成期間が1か月程度の若い石けんなんて、とんでもない!痛くて使えません!
よくみかける手作り石けんの本などでも「1か月で使えます。」と書かれていることが多いのですが、大変申し訳ないのですが、1か月ではピリピリして到底使えません。
特に手作り石けんを使いたいと思って講習会に参加される人は、お肌にトラブルを抱えていらっしゃる人が多いので、1~2か月では使わないでくださいとお話しています。
つや肌流では最低6か月以上の熟成をお願いしています。
ゆっくりじっくりとねかせた石けんは、乾燥状態もよく、なによりお肌にとってもやさしい石けんになってくれています。そうなるまでに最低でも6か月はかかるのです。
本当に心地よく使えるようになるまで少し我慢してくださいね。
(ただし、使用するオイルの種類やオプション、熟成環境や保存方法などによっては、変色してきたりしますので、そんな時は早い目にお使いください。)
また、こちらも本などで「1年以内に使いきりましょう」とよく書かれていますが、私は少し違うと思っています。
我が家の石けんは10年以上たった今も全く傷んでおらず、それどころか最高にお肌にやさしい石けんに育ってくれています。
現在、私が自宅で使っている10年物の手作り石けんは、泡立ち、洗い心地、洗った後のお肌のしっとり感はもう最高です💛
(EXVオリーブオイルで作った10年もののマルセイユ石けん)
10年とはいいませんが、ワインと同じで手間と時間と愛情をかけて熟成させればさせるほど、お肌にやさしい石けんができあがります。
海外では、3年もの、5年もの、10年ものなどの手作り石けんが最高級の石けんとして売られているところがあります。
私は手作り石けんは「育てる」ものだと思っています。
やさしくていねいに手間と時間と愛情をかけて育てれば、きっとお肌にとてもやさしい石けんになってくれると思います。
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