
手作りコスメなどで使っている無水エタノールは消毒に使える?
前回、無水エタノールと消毒用エタノールの違いを説明しました。
「手作りコスメで無水エタノールを使う理由は?」
簡単に復習すると、
無水エタノールには水分がほとんど混ざっていなくて、消毒用エタノールには約20%程度の水分が混ざっているということ。
この水分がカギなんです。
結論から言うと、殺菌力が強いのは消毒用エタノール
中でも70%の濃度のものが一番強いようです。
ではなぜ水分が含まれているほうが殺菌力が強いのでしょう・・・
その前に、エタノールでどうして菌が死ぬのかというと、
*タンパク質を変性させて機能を失わせる
*細胞の内部に入り込んで、脂質を溶かしてしまう。
*細胞内部に入って、細胞の液体と一緒に蒸発してしまう。
ちょっと難しいですよね。
(私も最初はわかりませんでした・・・)
でも、無水エタノールは水分がほとんど入っていないので、細胞の内部に入りにくく、すぐに蒸発してしまうのです。
水分があるとどうして浸透しやすいかというと、わかりやすい実験があります。
2つのコップに水を入れておき片方には無水エタノールを、もう片方には消毒用エタノールをゆっくりと同時に注ぎます。
コップ全体にすぐ浸透したのは、消毒用エタノール、無水エタノールは上の方に浮いていてなかなか浸透しませんでした。
これ以上はどんどん難しい話になってしまうので・・・
とりあえず、器具や手指を消毒するときは消毒用エタノールと覚えておいてくださいね。
無水エタノールを消毒に使うには・・・
エタノールを使うときの注意事項・・・
などは、また次回!