「貧乏人のジャスミン」なんて呼ばれていますが、うっとりするような甘い香りはロマンチックでエキゾチック!
夢みる大切な夜に使いたい香りです。
人によって好みがわかれる香りですが、「香水の木」ともよばれ、高級香水によく使われています。
もちろんそれだけではなく、イライラしてるときにかぐと不思議と心が落ち着いてきたりします。
さらに皮脂のバランスを整えてお肌を引き締めてくれるので、脂性肌の人のお手入れにピッタリなオイルです。
お部屋を香らせたり、お風呂に入れたり、マッサージオイルに落とすのもGOOD!
ただし、イランイランのエッセンシャルオイル(精油)は香りがとても強いので使いすぎは禁物です。頭痛や吐き気をもよおすこともあるから注意して下さい。さらに勉強中とか集中したいときに使うのはNGです。
【 番 外 編 】
以前、新婚旅行で南の島に行ったとき、部屋のベッドの上にイランイランの花が一面に敷き詰めてありました。
なんともロマンチック!
イランイランは成長すると高さが25mほどの大木になり、葉は大型で長さが10~20cmにもなります。花は咲き始めは緑色ですが、しだいに黄色へと変わっていきます。香りも徐々に強くなっていき、しおれ始める前が一番強くなります。インドネシアでは新婚のカップルが夜を過ごすベッドの上にこの花びらをまくという習慣があります。
イランイランとはマレー語で「花の中の花」を意味する「アランイラン」に由来しています。また、「香水の木」としても有名で「貧乏人のジャスミン」とも呼ばれていますが、オリエンタル系やフローラル系の高級フレグランスの原料として広く使用されています。
精油は一番最初に蒸留したものが「エキストラ」として最高品質で高価なものとなります。続いてグレードⅠ、Ⅱ、Ⅲとなり香りはだんだん薄くなっていきます。
【英名】 Ylang Ylang
【学名】 Cananga odorata
【科名】 バンレイシ科
【種類】 木本
【主な産地】 マダガスカル、インドネシア、フィリピン、ジャワ、スマトラなど
【香りの特徴】 フローラルでエキゾチック、濃厚な甘い香り
【ノート】 ミドル~ベース
【香りの強さ】 中~強
【抽出部位】 花
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【主な含有成分】
リナロール(モノテルペンアルコール類)、酢酸ベンジル(エステル類)、αフィネッセン(セスキテルペン炭化水素)など
【主な作用】
抗うつ、鎮静、催淫、血圧降下、消毒、抗菌など
【おすすめのブレンド】
オレンジ、グレープフルーツ、サンダルウッド、ベルガモット、ジャスミン、レモンなど
【使用方法】
芳香浴、アロマバス、バスオイル、マッサージ、スキンケア、香水など
【心への働き】
*興奮した気持ちを抑え、リラックスさせる
*ストレスをやわらげる
【体への働き】
*血圧を下げて動機をおさえる
*ホルモンのバランスをとる
【肌への働き】
*皮脂のバランスを整え脂性肌を改善する
*高濃度での使用は吐き気や頭痛をもよおすことがあるので注意が必要です。
*敏感肌の人はパッチテストをしてから使用しましょう。
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