コリアンダー / スパイス系

 
 

 
 
コリアンダーといえば、とても癖のあるにおいが特徴です。
 
その葉はカメムシのようなにおいがすることから「カメムシソウ」とも呼ばれていますが、タイ語で「パクチー」といった方がわかりやすいのではないでしょうか。
 
また、ナンキンムシをつぶしたときのにおいに似ていることから、ギリシャ語で「コリス」=「ナンキンムシ」からコリアンダーと名前がついたと言われています。
 
 
 
しかし種からとられるエッセンシャルオイル(精油)は葉の独特なにおいとは全く異なり、甘くてスパイシーな香りがします。
 
スパイスとして料理はもちろん、ワインの香りづけにも使われています。
 
 
 
落ち込んだり元気が出ないときに使うと、心に元気とやる気を与えてくれる効果があります。
 
また、消化器系に作用して食欲を増進させたり、体を温める作用があるので冷え性対策にも効果的です。
 
 
 
ただし、大量に使うと麻痺をおこすことがあり、使用量には注意が必要です。
 
さらに肌への使用はおすすめできません。

 
 
 

特徴・歴史

 
 
主に地中海地方に分布する植物で、中国では香菜(シャンツァイ)、タイではパクチーと言われています。また、葉にカメムシのような香りがするので「カメムシソウ」とも呼ばれています。非常に独特な香りを持ちますが、エスニック料理には欠かせない植物です。
精油の原料となる種子は、葉とは異なる香りを持ち、スパイスとしてカレーには欠かせない香辛料のひとつです。古くからスパイスとして使用されてきましたが、薬用として歴史も古く、砕いた種子の香りを吸い込むと目まいがおさまる事から「ディジーコーン(目まいよけの種子)」とも呼ばれていました。

 
 
 

植物について

 
 
【英名】 Coriander
 
【学名】 Coriandrum sativum
 
【科名】 セリ科
 
【種類】 草本
 
【主な産地】 ロシア、ルーマニア、インドなど

 
 
 

香りについて

 
 
【香りの特徴】 フレッシュで少し刺激のある甘くスパイシーな香り
 
【ノート】 トップ 
 
【香りの強さ】 中

 
 
 

エッセンシャルオイルについて

 
 
【抽出部位】 種子
 
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
 
【主な含有成分】 
リナロール(モノテルペンアルコール類)、ボルネオール(モノテルペンアルコール類)、テルピネン(モノテルペン炭化水素類)など
 
【主な作用】 
消化促進、鎮痛、鎮静、健胃、刺激、デオドラントなど
 
【おすすめのブレンド】
オレンジ、サイプレス、ジンシャー、レモン、サンダルウッドなど
 
【使用方法】  芳香浴など

 
 
 

主な働き

 
 
【心への働き】 
*精神的に疲れた心に活力を与える
 
【体への働き】 
*消化器系に作用し消化を促し食欲を増進させる
*体を温め血行を良くする
 
【肌への働き】 
*

 
 
 

注意する事

 
 
*多量に使用すると麻痺を起こすことがあるので使用量には十分に注意する事
 
 
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