カモミールジャーマン / フローラル系

 
 

 
 
ハーブティーでおなじみのカモミールジャーマンですが、エッセンシャルオイル(精油)はきれいな濃いブルーが特徴です。
 
 
白と黄色の花なのに、あんなにきれいなブルーのオイルがとれるなんて何とも不思議です。実はカモミールジャーマンの濃いブルーの色は、エッセンシャルオイル(精油)を蒸留するときに熱によって成分が変化してできたものです。
 
 
このブルーの成分はカマズレンといって、殺菌や炎症をしずめる効果があるので、肌荒れやに効果的です。また口内炎なのには濃い目に煮出したカモミールジャーマンのハーブティーで口の中をゆすぐとよいでしょう。
 
 
また、女性ホルモンに似た成分が含まれているので、生理前のイライラしている時や、更年期でつらいときに使ってみて下さい。
 
 
ちなみにハーブティーにはカモミールジャーマンが、エッセンシャルオイルとしてはカモミールローマンが使われることが多いです。
 
➤教えて!カモミールジャーマンとローマンとの違いは?
 
 
このエッセンシャルオイルは妊娠初期の人は使わないようにして下さい。また、人によっては炎症を起こすことがあるので、必ずパッチテストをしてから少量ずつ使うようにしましょう。

 
 
 

特徴・歴史

 
 
カモミールジャーマンはイギリス原産の植物で和名はカミツレといいます。草丈30~60cmで春には直径2cm程の小さな花を咲かせます。古くから薬草としてよく知られた植物で、古代エジプト人はその薬効を尊び神に祭ったとされています。また「カモミール」という名はギリシャ語の「カマイメロン」=「大地のりんご」から由来しています。学名の「Matricaria」はラテン語で「matriz(子宮)」や「mater(母)」から由来したもので、女性の為の植物であったことを表しています。
カモミールの2種のうちジャーマンはハーブティーに、ローマンは精油に使用されることが多い。カモミールジャーマンの精油は濃い青色をしていますが、これは含有するカマズレンという成分によるもので、このカマズレンが抗炎症・抗ウイルス・抗アレルギーや殺菌作用にすぐれています。カモミールの薬用成分は花の中央の黄色い部分に含まれています。

 
 
 

植物について

 
 
【英名】 Chamomile German
 
【学名】 Matricaria chamomilla
 
【科名】 キク科
 
【種類】 草本
 
【主な産地】 イギリス、ドイツ、フランス、モロッコ、エジプトなど 

 
 
 

香りについて

 
 
【香りの特徴】 甘くややスパイシーだがカモミールローマンよりややえぐみのある香り
 
【ノート】 ミドル
 
【香りの強さ】 中 

 
 
 

エッセンシャルオイルについて

 
 
【抽出部位】 花
 
【抽出方法】 水蒸気蒸留法 
 
【主な含有成分】 
ビサボロールオキサイドA、ビザボロールオキサイドA(以上はオキサイド類)、trans-βフェルネセン(セスキテルペン炭化水素類)、カマズレン(セスキテルペン炭化水素類)など
 
【主な作用】 
抗炎症、抗アレルギー、女性ホルモン様、鎮痛、鎮静、消化促進、抗ウイルス、殺菌など
 
【おすすめのブレンド】
グレープフルーツ、ベルガモット、イランイラン、ゼラニウム、パチュリ、マジョラム、ネロリなど
 
【使用方法】
芳香浴、アロマバス、バスオイル、マッサージ、クリームなど

 
 
 

主な働き

 
 
【心への働き】 
*心を落ちつかせ心地よい眠りに誘う
 
【体への働き】 
*筋肉痛、関節の痛みや頭痛などをやわらげる
*月経時のトラブルや更年期障害の症状をやわらげる
 
【肌への働き】 
*やけどや切り傷など炎症をおこした肌を軽快させる
*肌荒れを改善する

 
 
 

注意する事

 
 
*通経作用があるので妊娠初期は使用を避けること。
*人により炎症を起こすことがあるので必ずパッチテストを行い薄い濃度で使用すること。
 
 
➤楽しく読める「エッセンシャルオイル百科 111選」
 


 
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