オレンジよりもさっぱりした香りを持つベルガモットのエッセンシャルオイル(精油)
アールグレイの独特な香りをつけるのに使われてます。
メンタル面に作用するので、
心を落ち着けてリフレッシュさせてくれたり、落ち込んだ気分を少しずつ高めてくれます。
また、食欲を調整してくれたりもします。
調整というのは、食欲がありすぎるときは少し抑え、食欲がわかないときは高めてくれます。
なかなか便利なエッセンシャルオイルですね。
お肌に関しては、皮脂の分泌を抑えてくれるので、脂性肌やニキビ肌のトラブルにGOOD!
脂っぽい頭皮にもおすすめです。
他のエッセンシャルオイルとの相性がいいので、1本あればいろんな用途に使えます。
オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系の実は色づいてからエッセンシャルオイルを絞りますが、
ベルガモットはまだ半分緑色の時に皮を絞ってとります。
ベルガモットには光毒性があるので、使った後は少なくとも12時間は紫外線を浴びないでください。
また、使いすぎると皮膚に刺激があるので使用量には要注意です。
~ステップアップ~
ベルガモットは精油の中でも光毒性の強い精油ですが、光毒性を引き起こす成分(ベルガプテン)を取り除いた
ベルガプテンフリーの「ベルガモットFCF」という精油もあります。
光毒性が気になる人はそちらをおすすめします。
シシリア原産の木で、長い葉と白い花をつけます。果実は小さなオレンジのようですが、表面にブツブツがあります。精油はこの実がまだ緑色の時に皮を絞って採ります。ベルガモットという名は、この木が最初に栽培されたイタリアの小都市「ベルガモ」に由来しています。紅茶のアールグレイの香りづけとして使用されているほか、香水やオーデコロンにも広く利用されています。
ベルガモットの香りは不安やうつの心を落ち着かせる効果が高く、また脂性肌へのスキンケアにも有効です。光毒性(光感作)があるので、使用後は紫外線を浴びないようにすることが大切です。なお、光毒性の原因である成分ベルガプテンを取り除いた精油も販売されています。
【英名】 Belgamot
【学名】 Citrus bergamia
【科名】 ミカン科
【種類】 木本
【主な産地】 イタリア、モロッコ、チュニジア、ギニアなど
【香りの特徴】ややグリーン系を伴う、フレッシュで甘いフローラルな香り
【ノート】 トップ
【香りの強さ】 弱
【抽出部位】 果皮
【抽出方法】 圧搾法
【主な含有成分】
リモネン、βピネン、γテルピネン(以上はモノテルペン炭化水素類)、酢酸リナリル(エステル類)、リナロール(モノテルペンアルコール類)、ベルガプテン(フロクマリン類)など
【主な作用】
健胃、強心、強壮、抗うつ、去痰、消化促進、鎮静、鎮痙、抗ウイルス、解熱、消臭、デオドラント、殺虫など
【おすすめのブレンド】
イランイラン、グレープフルーツ、レモン、カモミール、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー、ローズ、サイプレスなど
【使用方法】芳香浴、アロマバス、スキンケア、デオドラント、虫よけ、香水など
【心への働き】
*不安やうつなどによる心の緊張をやわらげる
*不安を鎮め安眠をうながす
【体への働き】
*消化を助け食欲不振を改善する
*呼吸器系の炎症をやわらげる
【肌への働き】
*皮脂を抑え脂性肌を整える
*ニキビ、湿疹などの炎症をしずめる
*光毒性があるため使用後は直射日光を避けること。
*敏感肌を刺激することがあるので使用量に注意が必要です。
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