スパイスで有名なアニス
日本ではあまり馴染みがありませんが、煮込み料理やスープ、ケーキやクッキー、パンなどに利用されているハーブです。
その種子から水蒸気蒸留法で抽出されたものがアニス(アニスシード)のエッセンシャルオイル(精油)です。
そのスパイシーな香りはイライラしているときや、元気がないときにおすすめです。
また、胃腸の消化を助け、吐き気を鎮めてくれる効果があります。
どちらもお部屋に香らせるのがおすすめです。
ただしアニスシードのエッセンシャルオイル(精油)はとても強い香りなので薄めに使用してください。
また刺激が強いので肌への使用はおすすめできません。
アニスは高さ50cmほどに育ち、葉は濃い緑色で、上部の葉は細かい羽毛のような形をしています。夏には白い清楚な小花をつけます。小さな種子はフェンネルのような香りがあります。
アニスは古代から薬草として知られ、特に胃の薬として使用されていました。古代エジプトではミイラを作る時の防腐剤として、ローマ時代には魔よけの飾りとして使用されていました。
アニスの種子はスパイスとして重宝されており、アニスの種子をパン作りに使用していました。ローマ人は「ムスタカエ(Mustacae)」というアニス、フェンネル、クミンなどを入れて焼いたケーキを宴会の最後に出しており、今日でのイギリスにおけるフルーツケーキの原型とも言われています。
【英名】 Anise seed
【学名】 Pimpinella anisum
【科名】 セリ科
【種類】 草本
【主な産地】 エジプト、ヨーロッパ、中近東、北アフリカなど
【香りの特徴】 ピリッと鋭い香りのあとにほのかな甘みが残る
【ノート】 トップ~ミドル
【香りの強さ】 中
【抽出部位】 種子
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【主な含有成分】
トランスアネトール(フェノール類)、アニスアルデヒド(アルデヒド類)、メチルカビコール(フェノール類)など
【主な作用】
女性ホルモン様、消化促進、整腸、緩腸、強心、去痰、通経など
【おすすめのブレンド】
ローズウッド、シダーウッド、マンダリン、サンダルウッド、フェンネルなど
【使用方法】 芳香浴など
【心への働き】
*疲れた心を元気にする
【体への働き】
*消化不良、嘔吐、吐き気や膨満感をやわらげる
*咳や痰など気管支炎の不調をやわらげる
【肌への働き】
*感染症の皮膚疾患を改善する
*刺激がとても強いため、使用には十分注意が必要です。(特に敏感肌は要注意)
*乳幼児、子供、妊婦、授乳中は使用しないこと。
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