
食品には消費期限や賞味期限があります。
懐かしいところでは品質保証期限なんてものもありましたが、現在は消費期限と賞味期限に統一されています。
いつから、なぜ、表示されているのでしょう?
その前に、消費期限や賞味期限の違い、わかりますか?
食品衛生法によると、
消費期限:定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう。
賞味期限:定められた方法で保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日のこと。
なんだか難しいですね。
つまり簡単にいうと、未開封のままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合、
消費期限:期限が過ぎたら、腐ったりするから食ないほうがいいよ。
賞味期限:期限まではおいしく食べられるけど、過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないよ。
っていう感じですね。
昭和の時代は、消費期限や賞味期限ではなく、製造年月日表示でした。
その頃、加工食品は国内調達が多く、作った日にちを表示していました。
しかし、日本へ食品を輸出したい海外の国(アメリカなど)からの強い圧力があり、あっという間に、消費期限や品質保持期限(のちの賞味期限)へと変わってしまいました。
それまでの日本人は食べ物を見分けるとき、必ずにおいをかいでその食べ物が傷んでいるか、大丈夫かを見分けていました。
今考えると面白い光景かも・・・
(においではわからない場合もあるんだけどネ)
でも、私の父母の時代は、クンクンとにおいをかいで、『OK』とか『腐ってる~』なんていっていたことを思い出します。
~食事の時に必ずにおいを先にかぐ人は?~
食事の時に必ずにおいをかいでから食事をする人がいたら、
食品の開発関係の仕事をしている人の確率が高い⁈
↓
↓
↓
私の知っている人も、この行為を必ずします。
ビールで「かんぱーい!」とした後にも、
グラスに鼻を近づけて、クンクン・・・
それからグビグビ!
「なんか間が違う⁈」といつも感じてしまう。
話をもとにもどすと・・・
ではなぜ外国からの圧力があったかというと、
製造年月日の場合、国内製造と海外品では店頭に並ぶとき、約1か月以上の違いが出てしまうため。
コンビニやスーパー等の小売店に並ぶ場合、輸入品は1か月以上古いものが並んでしまい、販売に影響がでるため、賞味期限にしなさいとのことで、現在の賞味期限へと変わる事となりました。
昭和の時代はまだ中国や韓国からの輸入品はあまりなく、当時は品質に問題が多くあり、めったに目にしなかった時代だったのです。
でも今は、中国なしでは考えられない時代になっていて、冷凍食品など多くのものが中国からの輸入品に依存している現実があるのですが、
できれば食品は自国で調達できた方がいいと思うのですが・・・
だから、今は、食べ物の「〇または×」を知るのは、自分の目で見るのが普通になっています。
目で見て、「これは食べられる」とか「これはもうだめ!」と判別しています。
でもこの事は、何を意味するのでしょうか。
実は、自分たちの自己防衛本能を退化させていることに気づかなければいけないのではとも思います。
数年前、実際に起こったできごと。
豪雨だったと思うのですが(間違ってたらごめんなさい)、避難所に避難している方々におにぎりが非常食として配られました。
消費期限は期限内だったので、安心して食べたのでしょうか。
もちろん避難時の貴重な食べものでもあります。
そして、おにぎりが原因で食中毒が起こりました。
食中毒の原因は、保存中に冷蔵庫の停電があり、保存温度が維持できなかったためだったというニュースを目にしました。
この時、昔の人だったら、この食中毒の被害は最小限ですんだのではとちょっと考えてしまいました。
ということで、次は化粧品の期限について。
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