コールドプロセス製法で「手作り石けん」を作っていていつも思います。
いつも通り材料を量り、いつも通り混ぜて石けんを作る
いつもの場所でいつも通り熟成させて完成する
できあがった石けんを使ってみると
同じ材料で同じように作った石けんなのに見た目も使い心地も少しずつ違うのです。
例えば・・・
前回作った米ぬか石けんは薄黄色で、とろ~りとした泡でしっとりした使い心地でした。
その前に作った米ぬか石けんは黄色くて、泡はとろ~りとしていますが、洗い上がりは少しさっぱりしているように感じました。
そして今回は色は黄色ですが少し濃いめ、泡はもこっとしていて、使い心地はしっとりしていますがツヤっとした感じです。
さて、どうしてでしょう・・・
それもそのはず
同じ材料とはいってもオイルは採れた場所や時期により色や質が多少違います。
計量も誤差が生じるし、混ぜ方も混ぜた時間も全く同じにはできません。
さらに熟成場所は同じでも、置き場所が棚の上か下か、窓に近いか、日が当たる場所なのかなどでも変わってきます。
もちろん熟成期間も多少は違いますし、石けんを作った季節でも違いは出てきます。
このように考えると、同じに見える石けんでも、本当に同じものは一つとしてありません。
これは手作り石けんの講習会でも同じです。
みなさん同じように作っていても、型入れの瞬間から石けん生地の色が微妙に違っています。
そこでお友達同士で来られている方には
「できあがった石けんを一つずつ交換して使い心地を比べてみてはいかがですか」とお伝えします。
後日、使い心地をご報告くださるのですが、
「使い心地が全然違ったんです!」と楽しそうにお話してくださいます。
私は手作り石けんは育てるものだと思っています。
石けんにも個性があるのです。
さて、次回作る石けんはどんな石けんに育ってくれるでしょうか。
みなさんも自分だけの「世界でたったひとつの石けん」を作ってみませんか。
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