カモミールジャーマンとカモミールローマンはどこが違うのですか?
世界中の温暖な地域で見られるカモミールには数種類あります。
代表的なものは、アロマやハーブティーでおなじみのカモミールジャーマンとカモミールローマンです。
どちらもデイジーの仲間で小さなかわいい花を咲かせます。
ではジャーマン種とローマン種の違いを見てみましょう。
【 カモミールジャーマン 】
白いデイジーのような小さな花を咲かせ、香りは花のみにあります。花の真ん中の黄色い部分がポッコリと盛り上がっています。キク科シカギク属の一年草ですが、種がこぼれてその種が芽を出し毎年春に花を楽しめます。
【 カモミールローマン 】
ジャーマン種と同じく白いデイジーのような小さな花を咲かせますが、ジャーマン種より少し大きめで花全体が平らです。香りは花と葉など全体にあります。ジャーマン種とは違いこちらはキク科カマエメルム属の多年草で秋に花を咲かせます。
【 カモミールジャーマン 】
ジャーマン種のエッセンシャルオイル(精油)はきれいな濃いブルーが特徴です。このブルーの成分は「カマズレン」といって殺菌や炎症をしずめる効果があり、うがい薬などもに利用されています。
ハーブティーには花頭を利用します。苦みがなくリラックス効果や鎮静・消化促進・発汗作用などがあります。また小さな子供でも安心して飲め、ピーターラビットの絵本の中にもカモミールティーが出てきます。
➤エッセンシャルオイル百科~カモミールジャーマン
【 カモミールローマン 】
ローマン種のエッセンシャルオイル(精油)は淡い黄色です。カモミールローマンのオイルには「エステル」という成分が多く含まれています。エステルには鎮静作用や抗炎症作用があるため、心を落ちつけて眠りを誘ったり肌荒れを改善してくれたりします。こちらも子供でも使用できるオイルです。
ハーブティーとしてはかなり苦みが出るためあまり利用されていません。
➤エッセンシャルオイル百科~カモミールローマン
■カモミールジャーマン
*一年草で花中央の黄色い部分が盛り上がっている
*香りは花のみにある
*エッセンシャルオイルは濃いブルー色
*甘くややスパイシーで少しえぐみのある香り
*主にハーブティーとして使われる
■カモミールローマン
*多年草で花は平ら
*香りは花・葉・茎にある
*エッセンシャルオイルは淡い黄色
*青りんごのような甘くフルーティーなハーブの香り
*主にアロマテラピーに使われる