
手作り石けんに使う道具はキッチン用と同じものでいいの?
答えから言うと、手作り石けんで使った道具は料理にも使えます。
おそらくみなさんが気にしている事は「苛性ソーダ」を使うという点だと思います。
苛性ソーダは危険だから、使った道具も危険なのでは?ましてやそのあと料理に使うなんて!って思ってしまいますよね。
確かに苛性ソーダは劇薬指定されている強アルカリの物質ですが、大切なことは直接触れないこと。
苛性ソーダや苛性ソーダ水溶液はもちろんのこと、苛性ソーダを加えて作った石けんのタネ(生地)は素手で触らないことです。
では使用した道具はというと、強アルカリの苛性ソーダが入っていたとはいえ、強アルカリの物質は水で薄めれば弱アルカリになり、きれいに洗い流せば道具に残ることはありません。
きれいに洗った後は料理やお菓子作りの道具として使えます。ただし木の箸や竹串などは使い捨てにしましょう。
(ちなみに私は手作り石けんの講習会では専用の道具を用意していますが、自宅で作る場合はすべて料理用の道具を使用しています。)
安全に石けんを作るうえでは、使用する道具の材質選びも大切になります。
道具類は必ずステンレス又はガラス製のものを使ってください。鉄、アルミ、銅、テフロン加工されたものは、苛性ソーダによってさびたり腐食してしまいます。
下記にそろえておきたい道具をご紹介しています。
【 そろえておきたい道具 】
①ボウル 大2個、小2個(ステンレス又はガラス製、1ℓ程度の大きさ)
②計量カップまたはビーカー
③フタに穴をあけた耐熱性ボトル(ガラス瓶)
④鍋 2個 (ステンレス又はホーロー製で、ボウルが湯煎できるもの)
⑤泡だて器
⑥ガラス棒又はスプーン(ステンレス製)
⑦ゴムベラ
⑧温度計(2個あると便利)
⑨石けんを流しいれる型(牛乳パックでもOK)
⑩石けん型を保温できる箱(なければ厚手のタオル)
⑪ゴム手袋、マスク、ゴーグル、エプロン
⑫デジタルスケール
■ 道具類は必ずステンレス又はガラス製のものを使ってください。鉄、アルミ、銅、テフロン加工されたものは、苛性ソーダによってさびたり、腐食してしまいます。
■ 苛性ソーダは水に溶かすときに、温度が60℃~100℃以上に急激に上がります。苛性ソーダを溶かす容器は必ず耐熱性のものを使いましょう。また、下記の写真のようにフタに穴を2か所開けておくと安全性が増し、とても便利です。
その他コールドプロセス製法での道具・材料についての注意事項は下記を参考にしてください。
➤手作り石けんを作る前に必ず読んでおきましょう
➤美肌を作る手作り石けんの基礎
➤Q&A~CONTENTS~