
熟成が終わった石けんはどのように保存すればよいですか?
コールドプロセス製法で手作りした石けんは乾燥・熟成期間を経て、お肌に優しい石けんができ上がります。
熟成が終わった石けんはもちろん使えるようになるのですが、市販の石けん素地などを使った石けんのように、どこにでも置いておくわけにはいきません。
それだけデリケートで、その分お肌にとってもやさしい石けんなのです。
では使えるようになった石けんはどのように保存すればよいでしょうか。
【手作り石けんは汗をかく】
コールドプロセス製法で手作りした石けんは天然のグリセリンがたっぷり含まれています。
これは市販の大量生産で作られた石けんでは考えられないことです。
グリセリンは空気中の水分を引っぱってくる性質があり、この性質のおかげでグリセリンは保湿力が高いのです!
手づくり石けんの中にたっぷりと含まれている天然のグリセリンは、空気中の水分を引っぱってくるため、石けんの表面に水滴がついてきます。(石けんが汗をかくといいます)
水滴は空気中の水分なので、特に梅雨の季節など湿度の高い日は石けんのまわりにたくさんの水滴がつくことがよくあります。
この水滴をそのままにしておくと石けんが傷む原因のひとつになりますので、水滴がついていたらコットンの布やティッシュなどでやさしくふき取ってあげてください。
詳しくは下記のページをご参考に。
➤手作り石けんの熟成中、表面についた水滴はどうしたらいいの?
【石けんを傷めずに保存する方法】
では、できあがった手作り石けんはどのように保管すればよいのでしょうか。
熟成期間が過ぎても使わない石けんは高温多湿を避け、日の当たらない風通しのよい乾燥した場所に保管してください。
空いている容器にコットンの布や和紙を敷き、乾燥剤を入れてその中に石けんを入れておくのも良いでしょう。
できれば下の写真ように湿気を吸ってくれる木の箱がおすすめです。(透明のフタがついています)
また、密閉容器に入れて冷蔵庫に入れておくのもひとつの方法です。
2. 石けんが汗をかいてきたらやさしく水気を拭いてあげる。
3. 容器(木製がベスト)に布又は和紙を敷き、乾燥剤を入れて保管する。
4. 密閉容器に入れて冷蔵庫で保管してもよい。
ちなみに私は熟成期間が終わっても、熟成場所に置いておきます。
そのまま熟成を続けるのです。
そして1年、2年・・・現在は最長で15年ものの石けんが保管されています。
もちろん手はかかりますが、長期間じっくり熟成された石けんの使い心地は、まるで美容液のようにお肌をしっとりと洗い上げてくれます。
熟成期間は10年とは言いませんが、つや肌流ではせめて半年は熟成させてくださいとお願いしています。
そうすればお肌にとてもやさしい洗い心地のよい石けんができ上がります。
注)酸化の早いオイルを使用したり、またオプションとしてミルクや野菜など食品を加えた場合は早い目にお使い下さい。
➤手作り石けんの洗い心地を決定する最も大切な熟成方法
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