使っているうちに溶けて小さくなってしまった石けんのよい使い道はありませんか?
コールドプロセス製法で作った手作り石けんはしっかり乾燥・熟成しないと、使っているうちに溶けやすくなってしまうことがあります。
小さくとろけた石けんになったからといって、捨ててしまうのはもったいない!
なにしろトロトロした部分も含め、お肌にとても良い石けんにはちがいないのですから。
では、溶けくずれて使いにくくなった石けんはどうすれば最後まで使い切ることができるでしょうか。
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【小さくなった石けんの使い道】
【溶けにくい石けんを作るには】
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【 クリーム石けんを作ろう 】
手作り石けんが小さく溶けてしまったら、思いきってクリーム石けんにしてしまいましょう。
加えるお湯の量により、クリーム状から液体までお好みの固さにすることができます。
クリーム石けんは歯ブラシで洗濯物の襟汚れなどにすりこみ、洗濯機に入れて洗えば簡単に汚れを落とすことができます。
重曹の粉を加えればお掃除にも使えます。
さらに液体石けんを作れば、キッチンでの食器洗いに!
簡単に作れるのでぜひチャレンジしてみてください。
★作り方
①小さくとろけてしまった石けんを小さくカットしてから耐熱容器に入れます。
②石けんと同量の熱湯を加え一晩置きます。
③よく混ぜてジェル状になったらできあがり。エッセンシャルオイル(精油)を加えるのもいいかも。
*熱湯を使うので火傷にご注意ください。
【 ネットに入れよう 】
もっとも簡単な方法は・・・
小さく溶けてしまった石けんを集めてネットに入れ、ぶら下げて使いましょう。
小さい石けんができるたびにどんどん入れていけばよいだけです。
ただし、ネットの下に石けんカスが溜まってしまうので使用後は水で洗い流すか、下に容器等を置くのもよいでしょう。
溶けにくい石けんを作るには・・・
オリーブオイルやライスブランオイルなど一種類のオイルのみで作る石けんはどうしても溶けやすくなってしまいます。
溶けくずれが気になる場合はパームオイルとココナッツオイルを配合しましょう。
パームオイルを手作り石けんに加えると、溶けくずれを防ぎ、適度に締まった石けんになります。
ただし、入れすぎると泡立ちのよくない、汚れ落ちの悪い石けんができてしまうので、同時にココナッツオイルも加えます。そうすれば適度に締まっていて、しかも泡立ちがよく汚れ落ちのよい石けんができ上がります。
➤手作り石けんにココナッツ&パームオイルを加えるのはなぜ?
熟成方法・期間も大切なポイントです。
正しい熟成方法で長期間しっかり熟成された石けんは溶けくずれが少なく、手作り石けんとしての使い心地もとても良くなってくれます。
私が使っている石けんは熟成期間が10年以上のものばかりです。
しっかり熟成されているので、溶けくずれることなく最後まで使い切ることができます。もちろんEXVオリーブオイルだけで作った石けんでも同じです。
もちろん10年以上とは言いませんが、できるだけ正しい熟成方法で長期間熟成させることをおすすめします。
➤手作り石けんの洗い心地を決定する最も大切な熟成方法
また、石けんを使った後はしっかり水分を切ってください。下に水が溜まった状態にしておくことは溶けくずれを早めることになります。
できるだけ水を落とせる石けん容器に入れてください。
②正しい熟成方法で長期間熟成させる。
③使用後は水分をしっかり切っておく。