手作り石けんを作る時にハンドミキサーを使ってもいいですか?
使っても大丈夫です。
コールドプロセス製法での石けん作りには「生地を混ぜる」工程があります。
しかも作る工程に中で「混ぜる」という作業に一番労力を費やすといっても過言ではありません。
楽に作るためにハンドミキサーやブレンダーを使ってもよいと思います。
ただし、ハンドミキサーを使うときには注意も必要です。
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【ハンドミキサーを使うメリット】
【ハンドミキサーを使うデメリット】
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①楽に作ることができる
石けんの生地を混ぜる時間は、季節や室温、オイルの種類や温度などによって違ってきます。
ライスブランオイル(米油)を主とした石けんはけん化(石けんに変化する反応)のスピードが速いのですが、オリーブオイルで作るマルセイユ石けんなどはけん化のスピードが遅くなります。
ライスブランオイルで作る石けんでは2~30分程度、マルセイユ石けんでは早くて1時間程度混ぜ続けることになります。
特にマルセイユ石けんをご自宅で作る場合、「半日以上かかってしまった!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
長時間、泡だて器でクルクル混ぜていると手がだるくなってしまいますよね。
そんな時はハンドミキサーで楽に作るのも良いと思います。
また、一度にたくさんの石けんを作る時もハンドミキサーは役に立つでしょう。
*つや肌流では誰でも簡単にできるマルセイユ石けんの時短レシピをご紹介しています。
➤マルセイユ石けんを1時間で型入れする方法
②作業時間を少し短縮できる
ハンドミキサーを使うことにより、型入れまでの時間を短くすることができます。
しかし残念ながら極端には短くならないのも事実です。
つや肌での石けん教室ではゆっくり混ぜる方、しっかり力強く混ぜ続ける方・・・といろんな生徒さんが来られます。
しかしどんな混ぜ方をしても、型入れまでの時間は少し短くなる程度でそれほど変わらないのです。
(型入れまでの時間を短くしたい場合は、上記の時短レシピを参考にしてください。)
①石けん生地が飛ぶ危険性がある
石けん生地の中には劇薬指定されている苛性ソーダが含まれています。
苛性ソーダはタンパク質を溶かすため、直接皮膚に触れると火傷や皮膚が溶けてしまうことがあります。
ハンドミキサーによりその石けん生地が飛び散らないように注意する必要があります。
苛性ソーダを石けん生地に混ぜてしまうともう安全だと思ってしまう方が多いのですが、作ったばかりの石けん生地には、まだ石けんになっていない苛性ソーダが入っているという事を忘れないでください。
➤手作り石けん~苛性ソーダの特性を知って安全に作ろう
②型入れのタイミングを逃すことがある
ハンドミキサーで石けん生地を混ぜていると、泡だて器で混ぜるのとは違い、直接生地の重さや固さが伝わりにくくなります。
そうすると型入れのタイミングがわかりにくくなります。
すでに型入れ時が来ていてもわからずに混ぜ続けてしまい、その結果、型に入れられなくなることもあります。
ハンドミキサーを使う場合は、生地の様子を時々確認しながら混ぜてください。
➤手作り石けん~型入れのタイミングを見極めよう
つや肌流での講習会では主に泡だて器を使います。
初めて石けんを作る方が多いので、まずは少しでも危険性を減らすこと。
そして丁寧に時間をかけて作ることによって、できあがった石けんがとても大切で愛おしく感じてもらいたいのです。
ご自宅で作る場合、泡だて器を使うかハンドミキサーを使うか、メリットとデメリットをよく考えて決めてください。
慣れてくればハンドミキサーを使うのもOK!
一番大切なのは楽しく作ること!ですね。
2.作業時間を少し短縮できる
2.型入れのタイミングを逃すことがある