手作り石けんにココナッツオイルとパームオイルを加えるのはなぜ?
たとえば、オリーブオイルだけをつかった石けんをコールドプロセス製法で作った場合を考えます。
できあがったの石けんは「これぞ手作り石けん」というような上品なできあがりになります。細かなやわらかいクリームのような泡が、まとわりつくようにお肌を覆ってくれます。汚れ落ちもよく、洗い上がりはお肌がうるうるしています。
ぜひ一度は作って、使ってほしい石けんです。
しかし弱点があります。
それは、溶けくずれが早く、泡立ちがあまりよくないのです。
もちろん熟成期間を5年、6年と過ぎれば、泡立ちもよくなり、溶けくずれの少ない、締まった石けんへとすこしずつ変わっていきます。でも、なかなかそこまで待てないですよね。
そこで登場するのがココナッツオイルとパームオイルです。この2つのオイルが弱点をカバーしてくれるのです。
■ ココナッツオイル(ヤシ油)
ココヤシの果実から圧搾法でとれるオイル
融点が約20℃~28℃なので、夏は液体、冬は固体となります。
手作り石けんに加えると、泡立ちがよく、汚れ落ちのよい石けんになります。ただし、入れすぎるとお肌の油分を取りすぎる石けんができてしまいます。
■ パームオイル
アブラヤシの果実から圧搾法でとれるオイル
融点が約20℃~50℃と幅広く、室温により半液体から固体になります。
手作り石けんに加えると、溶けくずれを防ぎ、適度に締まった石けんになります。ただし、入れすぎると泡立ちのよくない、汚れ落ちの悪い石けんができてしまいます。
ココナッツオイルとパームオイルを加えることにより、溶けくずれを防ぎ、泡立ちがよく、汚れ落ちのよい石けんができあがります。しかし上記のように、この2つのオイルにも入れすぎると弱点がありましたよね。
そこで、ココナッツオイルとパームオイルの良い点だけを引き出せる分量をブレンドするのです。
つや肌流では、主になるオイルと、ココナッツオイル&パームオイルのブレンド比率を研究・工夫をし、使い心地の一番いい配合比率でオリジナルレシピを作っています。
ぜひ一度作って、その洗い心地を体験してみてください。
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