ガルバナムは別名を楓子香(ふうしこう)といい、麝香(じゃこう)に似た奥深い森を連想させてくれるスピリチュアルな香りです。
旧約聖書に名前が登場するくらい歴史のあるエッセンシャルオイル(精油)で、防腐作用がとても強く、古代エジプトでは遺体の防腐剤として使用されていました。
カルバナムはアロマテラピーではあまり使われておらず、ほとんどがオリエンタルタイプの香水の保留剤として使われています。
その香りは若者ではなく、すこしご年配の方向けといった方がよいかもしれません。
軽い催眠作用があり、瞑想を行うときに利用するとよいでしょう。
特に不安な夜や心が乱れて眠れない時には心を落ち着かせてくれます。
女性ホルモンに似た作用があるので、女性特有の悩みである生理痛や更年期障害の症状を和らげてくれます。
さらに呼吸器系に作用するので、風邪の時の咳や痰をしずめてくれます。
和名は楓子香(ふうしこう)。ガルバナムは中東諸国でよく見られる低木で、幹や根元からしみ出るゴム状の樹脂を蒸留して精油を採ります。ガルバナムは旧約聖書に記述が残されているほど古くから利用されている精油で、弱い催眠作用があるため、神秘的な力があるといわれ、宗教儀式や瞑想時によく利用されていました。また、強力な防腐作用があるため、古代エジプトでは遺体の防腐剤としても使用されていました。
現在ではオリエンタル系の香水の保留剤として利用されています。
【英名】 Galbanum
【学名】 Ferula galbaniflua
【科名】 セリ科
【種類】 低木
【主な産地】 イラン、シリア、レバノン、イスラエルなど
【香りの特徴】 麝香のような湿った森林の香りにスパイシーさが混ざったような香り
【ノート】 トップ
【香りの強さ】 強
【抽出部位】 樹脂
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【主な含有成分】
ボルネオール(モノテルペンアルコール類)、グアイオール(モノテルペンアルコール類)、αピネン(モノテ ルペン炭化水素類)、βピネン(モノテルペン炭化水素類)、カジネン(セスキテルペン炭化水素類)など
【主な作用】
去痰、鎮咳、鎮静、鎮痛、駆風、利尿、通経、抗炎症など
【おすすめのブレンド】
イランイラン、エレミ、ジャスミン、ゼラニウム、サンダルウッド、ローズ、フランキンセンスなど
【使用方法】 芳香浴、香水など
【心への働き】
*不安を鎮め心を落ち着かせる
【体への働き】
*咳、痰など呼吸器系の不調をやわらげる
*月経時や更年期障害の症状をやわらげる
*筋肉痛、関節痛などの痛みをやわらげる
【肌への働き】
*ニキビを改善する
*老化した肌を柔らかくし、シワを防ぐ
*敏感肌の人は使用には注意が必要です。
*妊婦は使用しないこと。
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