エレミ / 樹木系

 
 

 
 

エレミはカンラン科の大木で、同じカンラン科の仲間にフランキンセンスやミルラがあります。
 
フランキンセンスやミルラのように瞑想に向いている香りです。
 
しかしエレミにはレモンのような柑橘系の香りが含まれており、他の2種類のエッセンシャルオイル(精油)と異なり、爽やかさもあります。
 
 
 
ヨーロッパでは古くからポピュラーなエッセンシャルオイルで、炎症や傷によく効くので、今でも昔ながらの軟膏や貼り薬の使用されています。
 
抗炎症作用があるので、手荒れや肌荒れのクリームを作る時に加えるとよいでしょう。
 
 
 
また、免疫系を刺激して体を強くしてくれるので、体力が不安なときに使うのもおすすめです。
 
 
 
さらにフランキンセンスのように瞑想に適しているため、心が乱れてしまった時には穏やかな気持ちにさせてくれます。
 
同じスピリチュアルな香りであるフランキンセンスやミルラの香りが苦手な方でも、エレミは柑橘系を含んだ爽やかさを含んでいるので、一度トライしてみてはいかがでしょうか。

 
 
 

特徴・歴史

 
 
フィリピンに自生する木で「ピリ」や「マニラエレミ」とも呼ばれています。樹脂は主にニスやラッカー、インク等に利用されています。樹脂からは淡黄色の精油がとれます。エレミが淡黄色の樹脂を出すのは、葉を芽吹かせた時だけで、最後の葉が落ちると樹脂の浸出は止まります。
エレミは15世紀以降、ヨーロッパでは軟膏や貼り薬に使用されています。

 
 
 

植物について

 
 
【英名】 Elemi
 
【学名】 Canarium Luzonicum
 
【科名】 カンラン科
 
【種類】 木本
 
【主な産地】 フィリピンなど

 
 
 

香りについて

 
 
【香りの特徴】 柑橘系の香りを含んだスパイシーな香り
 
【ノート】 ベース
 
【香りの強さ】 中~強

 
 
 

エッセンシャルオイルについて

 
 
【抽出部位】 樹脂
 
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
 
【主な含有成分】 
テルピネオール(モノテルペンアルコール類)、エレモール(セスキテルペンアルコール類)、エレミシン(フェノール類)、リモネン(モノテルペン炭化水素類)など
 
【主な作用】 
強壮、去痰、殺菌、抗ウイルス、抗菌、抗炎症、収れん、皮脂バランス調整など
 
【おすすめのブレンド】
オレンジ、カルダモン、ゼラニウム、ジンジャー、フランキンセンスなど
 
【使用方法】 芳香浴、アロマバス、クリームなど

 
 
 

主な働き

 
 
【心への働き】 
*心を穏やかに落ちつかせる
 
【体への働き】 
*免疫系を刺激し体を強くする
 
【肌への働き】 
*皮脂バランスを整える

 
 
 

注意する事

 
 
*刺激があるので敏感肌の人は使用しないこと。
 
 
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