ハート型の葉っぱ♡が素敵なクラリセージ!この葉っぱ、少しマスカットのような香りがします。
クラリセージはあまり有名なエッセンシャルオイル(精油)ではありませんが、女性にうれしい、女性のためのオイルです。
ホルモンバランスを整えてくれるので、生理前のイライラや生理中のトラブル、さらに更年期のつらい症状にも役立ちます。出産のときにこの香りをかぐと、分娩をスムーズにしてくれるそうです。
心の面では神経質で心配性の人の気持ちを明るく前向きにしてくれます。
不思議なのですが、女性は周期によって好む香りがガラッと変わることがあり、昨日まで好きだった香りが今日はダメ!だったり・・・そんな時は無理しないでその香りと一度離れることをおすすめします。そして「いい香り!」って感じるエッセンシャルオイルを使ってみて下さい。
ただしクラリセージは妊娠中は使わないで下さい。また、集中力が散漫になることがあるので香りをかいだあとは車の運転はしないように。使う量が多いと頭痛や吐き気がするので要注意です。
【 ステップアップ 】
クラリセージには女性ホルモンのエストロゲンのような作用を持つジテルペンアルコール類の「スクラレオール」という成分が含まれています。
そのスクラレオールが女性のトラブルを和らげてくれるのです。
クラリセージはヨーロッパ原産のセージの一種で、長く大きな花穂をのばし、ピンクや紫の花をつけます。「クラリセージ」はラテン語で「明るい」「清浄な」という意味の「クラルス」が語源といわれており、又、学名の「サルビア」はラテン語の「salveo(健康である)」に由来するということからもわかるように、古くから万病に効く薬草として有名です。
セージにはたくさんの種類がありますが、中でもクラリセージは女性特有の不調に有効な植物です。女性ホルモンのバランスを整えてくれるため、月経時や更年期、分娩時に使用すると効果的です。
また、葉にマスカットのような香りがあるため、ドイツではワインの香りづけに使用されたり、イギリスではビールのホップの代わりに使用されていました。
【英名】 Clary sage
【学名】 Salvia sclarea
【科名】 シソ科
【種類】 草本
【主な産地】 フランス、モロッコ、イタリア、スペイン、ブルガリアなど
【香りの特徴】 ややフルーティーで苦味のある草の香り
【ノート】 トップ~ミドル
【香りの強さ】 中~強
【抽出部位】 花と葉
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【主な含有成分】
酢酸リナリル(エステル類)、リナロール(モノテルペンアルコール類)、スクラレオール(ジテルペンアルコール類)など
【主な作用】
鎮静、鎮痛、子宮強壮、月経促進、分娩促進、女性ホルモン様、リラックスなど
【おすすめのブレンド】
フレープフルーツ、カモミール、ジュニパー、サイプレス、ラベンダー、ジャスミンなど
【使用方法】
芳香浴、アロマバス、バスオイル、マッサージ、スキンケアなど
【心への働き】
*パニックに陥った心を落ち着かせてくれる
*精神疲労を回復しリラックスさせる
【体への働き】
*ホルモンバランスを調整し、月経不調を整える
*分娩を促進しリラックスさせる
*更年期障害の症状をやわらげる
【肌への働き】
*皮脂分泌のバランスを調整する
*髪の毛の成長を促す
*妊婦は使用しないこと
*多量に使用すると頭痛や吐き気を起こすことがあるので注意すること
*集中力を減退させることがあるので注意しましょう
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